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【Excel】ファイルをZIPにする方法|複数ファイルをまとめて圧縮・送信する完全ガイド

Excelで作成したファイルをメールで送ろうとしたとき、「ファイルサイズが大きすぎて送れない」と表示された経験はありませんか?
また、複数のExcelファイルをまとめて送りたいときに、「ZIPにして送るように」と指示されたことがある方も多いでしょう。

この記事では、ExcelファイルをZIPファイルにする基本操作から、複数ファイルをまとめる応用例トラブル対処法までを詳しく解説します。
初心者でも迷わず実践できるよう、Windows標準機能での手順を中心に紹介します。

✅ ExcelファイルをZIPにする目的とメリット

まず、「なぜExcelファイルをZIPにするのか?」を理解しておきましょう。ZIP圧縮は単なる容量削減ではなく、業務効率や安全性の向上にもつながる重要な作業です。

・ZIP化する主な目的

  1. ファイルサイズを小さくして送信できるようにする
    メールの添付制限(例:25MB)を超えないように圧縮します。
  2. 複数のExcelファイルを1つにまとめて送る
    複数ファイルをまとめて送る際に、ZIP1つにまとめると管理が簡単です。
  3. 誤送信を防止しやすい
    1つのZIPファイルにまとめておけば、添付漏れや混在を防げます。
  4. セキュリティ向上
    パスワード付きZIPにすることで、情報漏えい対策にもなります。

業務メールでは「ExcelファイルをZIPにして添付してください」と指示されることが多い理由は、こうした実務的な利点があるためです。


✅ Windows標準機能でExcelファイルをZIPにする方法

特別なソフトを使わなくても、WindowsにはZIP圧縮機能が標準で搭載されています。
以下の手順で簡単にZIP化できます。

・単一ファイルをZIPにする手順

  1. ZIPにしたいExcelファイルを右クリックします。
  2. 「送る」→「圧縮(ZIP形式)フォルダー」をクリックします。
  3. 同じフォルダ内に「ファイル名.zip」というファイルが作成されます。

これでExcelファイルをZIP化できました。特別なソフトを使う必要はありません。


✅ 複数のExcelファイルをまとめてZIPにする方法

複数ファイルを一括で圧縮したい場合も、操作はほとんど同じです。

・複数ファイルをZIPにまとめる手順

  1. まとめたいExcelファイルを Ctrlキーを押しながらクリック で複数選択します。
  2. 選択した状態で右クリックし、「送る」→「圧縮(ZIP形式)フォルダー」をクリック。
  3. すべてのExcelファイルを含んだZIPファイルが作成されます。

この方法なら、請求書・報告書・集計データなど複数のExcelブックを1つのZIPにまとめられます。


✅ フォルダごとZIPにする方法(業務で便利)

ファイルが多すぎる場合や、サブフォルダ構成をそのまま保ちたい場合は、フォルダごとZIPにするのが便利です。

・フォルダをZIPにする手順

  1. 圧縮したいフォルダ(Excelファイルが入っている)を右クリック。
  2. 「送る」→「圧縮(ZIP形式)フォルダー」をクリック。
  3. フォルダ構成を保ったままZIPファイルが作成されます。

この方法は特に、月次データや部門別フォルダをまとめるときに重宝します。


✅ ZIPにしたExcelファイルの名前をわかりやすく変更する

ZIPファイルを作成すると、自動的に「Book1.zip」などの名前が付きますが、そのまま送るのは避けましょう。

・命名のポイント

  • 内容と日付を含める(例:売上報告書_2025年11月.zip
  • 半角英数字と「_(アンダーバー)」を使う
  • スペースや全角記号を避ける(エラー防止のため)

わかりやすい名前を付けることで、相手もすぐに内容を把握できます。

参考:Excel VBA:日付を含むファイル名で自動保存する方法




✅ ZIPにしてもファイルサイズが小さくならない場合

ExcelファイルをZIPにしても、思ったほどサイズが減らないことがあります。これは、Excelがすでに内部で圧縮形式(.xlsx)を採用しているためです。

・容量を減らす工夫

  • 不要な画像やグラフを削除する
  • セル内の余分な書式をクリアする
  • 「名前を付けて保存」で「バイナリブック(.xlsb)」を選ぶ
  • 不要なシートを削除してからZIP化する

これらの操作でファイル自体を軽くしてからZIPにすることで、より小さく圧縮できます。


✅ ZIP化したExcelファイルをメールで送る際の注意点

ZIPファイルは便利ですが、送信時にいくつか注意点があります。

・注意点一覧

  1. パスワードを設定する(機密データの場合)
    個人情報や売上データを含む場合は、パスワード付きZIPにしましょう。
    (前回の記事「Excel zipファイル パスワード設定」も参照)
  2. パスワードは別メールで送信する
    セキュリティルールでは、パスワードを同じメールに書くのはNGです。
  3. ファイル名に日本語を使うと文字化けする可能性
    相手の環境によっては、ZIPを開いたときに文字化けが起こります。
    → 半角英数字のファイル名を推奨。
  4. 大容量のZIPはクラウド共有を検討する
    メールの上限(25MB)を超える場合は、OneDriveやGoogle Driveのリンク共有が安全です。

✅ ZIPファイルを開く方法(受け取った側)

相手からZIPファイルを受け取った場合は、次の手順で展開できます。

・ZIPを展開する手順

  1. ZIPファイルを右クリックし、「すべて展開」をクリック。
  2. 展開先フォルダを選んで「展開」を押す。
  3. 元のExcelファイルが表示されます。

パスワード付きの場合は、解凍時にパスワード入力を求められます。

参考:【マクロ】無料版・有料版テンプレートの使い方ガイド|ZIP解凍方法&警告解除の手順をわかりやすく解説


✅ ZIPが開けないときの原因と対処法

「ZIPファイルを開こうとするとエラーになる」「ファイルが壊れている」といったトラブルもよくあります。

・主な原因と対処法

原因対処方法
ファイル破損送り直してもらう
メール転送時の再圧縮直接添付で再送依頼
パスワード誤り大文字・小文字を確認
解凍ソフトの非対応最新版の7-ZipやWinRARを使用

企業では7-Zipを標準解凍ソフトとして推奨しているケースが多く、無料で使えるためおすすめです。


✅ 実務での応用:Excel業務をZIP化で効率化する

ZIP化は単なる圧縮ではなく、業務効率を高める手段にもなります。

・応用例1:定期報告データをまとめて送信

月次報告・日報など複数部門のファイルを1つにまとめてZIP化。
上司や取引先へのメール送信を1回で済ませられます。

・応用例2:RPA(UiPath)で自動ZIP処理

UiPathを使えば、フォルダ内のExcelファイルを自動でZIP化する処理も可能です。
「圧縮ファイルを作成」アクティビティを使用し、業務終了時に自動でZIPを生成・保管すれば、人手を介さず安全なファイル送付フローが構築できます。

・応用例3:バックアップ用途

ZIP化してクラウドに保存すれば、誤削除時の復元が容易になります。
特に「1日1回自動ZIPバックアップ」は中小企業でも導入が進んでいます。


✅ ZIPファイル管理のコツとセキュリティ意識

ZIP化後の管理も重要です。以下の点に注意しましょう。

  • ZIPファイルをデスクトップに置きっぱなしにしない
  • パスワード付きZIPを社内共有フォルダに置かない
  • 不要になったZIPは削除する(情報流出防止)
  • 社内ルールに従い、ZIP方式からクラウド共有に移行する判断も検討

セキュリティと利便性のバランスを取りながら、最適な方法を選ぶことがポイントです。


✅ まとめ:ExcelファイルをZIPにして業務をスマートに

  • Excelファイルは右クリックだけで簡単にZIP化できる
  • 複数ファイルやフォルダもまとめて圧縮可能
  • パスワード付きZIPで安全に送信できる
  • RPAを使えばZIP処理を自動化できる
  • 適切な管理とセキュリティ意識が信頼を守る

ExcelファイルをZIPにする操作は一見シンプルですが、ビジネス現場では大切な基本スキルです。
今日からは「送信前にZIP化」を習慣化し、業務をより安全かつ効率的に進めましょう。

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