Excelで日付を扱う業務では、「日単位」ではなく月単位で日付を計算したい場面がよくあります。
例えば、請求書の締日や契約更新日、月末処理などです。
しかし実際にExcelで月単位の日付計算を行おうとすると、次のような疑問やトラブルに出会うことがあります。
- 「1か月後の日付」を求めたい
- 月末がズレてしまう
- 日付に30日を足すと正しい結果にならない
- 月をまたぐと日付がずれる
このような問題は、日数ではなく「月」という単位を正しく扱う関数を使うことで解決できます。
この記事では、Excelで月単位の日付計算を行う方法を、実務でよく使うパターンを中心に詳しく解説します。
請求処理・スケジュール管理・契約更新などにも応用できるため、ぜひ実務で役立ててください。
目次
- ✅ Excelで月単位の日付計算を行う基本
- ✅ Excelで月単位の日付計算をする方法(EDATE関数)
- ・構文:EDATE関数
- ・例:1か月後の日付を求める
- ・例:3か月後の日付
- ・例:1か月前の日付
- ✅ 月末の日付を計算する方法
- ・構文:EOMONTH関数
- ・例:今月の月末
- ・例:来月の月末
- ・例:先月の月末
- ✅ 月単位の日付計算でよくある失敗
- ・失敗例:30日を足してしまう
- ・失敗例:月末日がズレる
- ✅ 請求書や締日処理での活用例
- ・例:請求日の翌月末を求める
- ・例:契約更新日
- ・例:支払期限
- ✅ 月単位の日付計算をさらに便利にするテクニック
- ・例:今日から1か月後
- ・例:今月の月末
- ✅ Excel VBAで月単位の日付計算を自動化する
- ✅ まとめ:Excelの月単位日付計算を正しく使おう
✅ Excelで月単位の日付計算を行う基本
Excelでは日付を「数値」として管理しています。
そのため、単純に日付に数値を足すことで日数計算はできます。
しかし、月単位の計算は少し事情が異なります。
なぜなら、月の日数は一定ではないためです。
例えば
- 1月:31日
- 2月:28日(うるう年は29日)
- 3月:31日
というように、月ごとに日数が異なります。
そのため、単純に
「30日足す」
という計算をすると、正しい月計算にならないケースが発生します。
そこでExcelでは、月単位の計算を安全に行うために
EDATE関数という関数が用意されています。
✅ Excelで月単位の日付計算をする方法(EDATE関数)
Excelで月単位の日付計算をする最も基本的な方法は、EDATE関数を使うことです。
この関数を使うと、指定した日付から「〇か月後」「〇か月前」の日付を簡単に求めることができます。
・構文:EDATE関数
"=EDATE(開始日, 月数)"
引数の意味は次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開始日 | 計算の基準となる日付 |
| 月数 | 加算または減算する月数 |
・例:1か月後の日付を求める
A1セルに日付があるとします。
A1
2024/1/15
この場合、1か月後の日付を求める式は次の通りです。
"=EDATE(A1,1)"
結果
2024/2/15
このように、同じ日付で1か月後を正確に求めることができます。
・例:3か月後の日付
"=EDATE(A1,3)"
結果
2024/4/15
・例:1か月前の日付
"=EDATE(A1,-1)"
結果
2023/12/15
このように、マイナス値を指定すると過去の日付も計算できます。
✅ 月末の日付を計算する方法
実務では、月末を求めたいケースも多くあります。
例えば
- 請求書の締日
- 月末処理
- 支払期限
- 月次レポート
などです。
このような場合は、EOMONTH関数を使います。
・構文:EOMONTH関数
"=EOMONTH(開始日, 月数)"
この関数は、指定した日付から
**指定した月の「月末日」**を返します。
・例:今月の月末
A1に日付がある場合
"=EOMONTH(A1,0)"
結果
2024/1/31
・例:来月の月末
"=EOMONTH(A1,1)"
結果
2024/2/29
・例:先月の月末
"=EOMONTH(A1,-1)"
結果
2023/12/31
この関数は、月末処理で非常によく使われます。
✅ 月単位の日付計算でよくある失敗
Excelの日付計算では、いくつかのミスがよく起きます。
特に月計算では注意が必要です。
ここでは代表的な失敗例を紹介します。
・失敗例:30日を足してしまう
例えば
2024/1/31に対して
"=A1+30"
と計算すると
2024/3/1
になります。
これは
- 2月が28日しかない
- 30日足した結果
このようなズレが起こります。
そのため、月単位の計算ではEDATE関数を使うことが重要です。
・失敗例:月末日がズレる
例えば
2024/1/31
に対して
"=EDATE(A1,1)"
を使うと
2024/2/29
になります。
これは
月末を維持する挙動
です。
この仕様を知らないと、
「日付が変わってしまった」と感じることがあります。
✅ 請求書や締日処理での活用例
月単位の日付計算は、実務でも非常に多く使われます。
例えば請求処理です。
・例:請求日の翌月末を求める
請求日
2024/1/15
翌月末
"=EOMONTH(A1,1)"
結果
2024/2/29
・例:契約更新日
契約開始日
2024/1/10
3か月更新
"=EDATE(A1,3)"
結果
2024/4/10
・例:支払期限
請求日から2か月後
"=EDATE(A1,2)"
結果
2024/3/15
請求処理や契約更新などでは、
「〇か月後」だけでなく
「〇日後」の日付を求めたい場面も多くあります。
Excelで「何日後」の日付を計算する方法については、
次の記事でも詳しく解説しています。
【Excel】「何日後」の日付を関数で計算する方法【納期・リマインド・スケジュール管理に◎】
✅ 月単位の日付計算をさらに便利にするテクニック
Excelでは、他の関数と組み合わせることで
さらに便利な日付処理が可能になります。
・例:今日から1か月後
"=EDATE(TODAY(),1)"
この関数を使うと、
常に最新の日付から1か月後を計算できます。
・例:今月の月末
"=EOMONTH(TODAY(),0)"
月末処理の自動化に便利です。
✅ Excel VBAで月単位の日付計算を自動化する
Excel関数でも月計算はできますが、
業務によってはVBAで自動化するケースもあります。
例えば
- 毎月の請求書作成
- 契約更新管理
- 月次レポート生成
などです。
VBAでは、次のように月計算を行うことができます。
Dim nextMonth As Date
nextMonth = DateAdd("m", 1, Date)
このコードは
現在の日付から1か月後
を求める処理です。
VBAを活用することで、
月次処理を自動化することも可能になります。
Excel VBAで月単位の日付計算を行う場合、
月末日を正しく取得する処理が必要になるケースも多くあります。
VBAで月の最終日を安全に求める方法については、
次の記事で詳しく解説しています。
【VBA】月の最終日を簡単に求める方法|DateSerialで月末処理を安全に自動化
✅ まとめ:Excelの月単位日付計算を正しく使おう
Excelで月単位の日付計算を行うときは、
単純に日数を足すのではなく、専用関数を使うことが重要です。
今回のポイントをまとめます。
- 月単位の日付計算はEDATE関数を使う
- 月末日はEOMONTH関数で求める
- 日数加算では月計算が正しくならないことがある
- 請求書・契約更新・支払期限などで活用できる
- TODAY関数と組み合わせると自動化できる
Excelの日付計算を正しく使えるようになると、
スケジュール管理や業務処理を大きく効率化できます。
ぜひ今回紹介した方法を活用して、
Excelの日付計算をより便利に使いこなしてみてください。