Excelで名簿や商品リストを作っているときに、
 「画像が大きすぎて表が崩れた」
 「フィルターをかけたら写真だけ取り残された」
 そんな経験はありませんか?
画像をただ貼り付けただけでは、セルにきれいに収まらず、資料の見た目や印刷結果に影響してしまいます。
この記事では、画像をセルのサイズにぴったり合わせて整列・固定する方法を、初心者の方でも失敗しないように、ステップごとに詳しく解説します。
目次
- ✅ なぜ「画像をセルに合わせる」のが大事なのか?
- ✅ 基本の操作:画像をExcelに挿入する手順(初心者にもわかりやすく解説)
- ・ 画像をExcelに挿入する基本手順
- ・ この時点の画像の状態に注意!
- ✅ 画像をセルにぴったり合わせる方法【手動編|ズレないコツも解説】
- ステップ①:画像をセルの位置にぴったり移動する
- ステップ②:画像のサイズをセルにフィットさせる
- ✅ 画像をセルに固定して一緒に動かす方法
- ・ セルに合わせて画像を動かす設定手順
- ■ 画像とセル、どちらにサイズを合わせるべき?
- ・ セルに画像を合わせる場合(一覧表に最適)
- ・ 画像にセルを合わせる場合(画像が主役)
- ■ よくある失敗例と対処法
- ■ 複数画像を素早く整列させるコツ
- ■ まとめ:画像をセルにぴったり合わせて整った資料に!
✅ なぜ「画像をセルに合わせる」のが大事なのか?
画像をセルの中に正しく配置することで、次のような効果が得られます:
| メリット | 内容 | 
|---|---|
| 表のレイアウトが整う | 画像のサイズが統一され、整然とした一覧が完成 | 
| 印刷時も安心 | セル内に収まっているため画像が切れたりズレたりしない | 
| 並び替え・フィルターに対応 | セルと一体化して動く設定をすれば画像も一緒に動作 | 
つまり、資料の見栄え・使いやすさ・印刷対応力が格段にアップします。
✅ 基本の操作:画像をExcelに挿入する手順(初心者にもわかりやすく解説)
Excelに画像をきれいに配置するためには、まず画像の挿入方法を正しく理解しておく必要があります。最初のステップとして、パソコン内にある画像ファイルをExcelのシートに取り込む操作から始めましょう。
画像は、顔写真や商品画像、アイコンなど、さまざまな用途で使用できます。
 資料の視覚的な印象を向上させるだけでなく、データをより直感的に伝えるためにも役立ちます。
【Excel】写真を貼り付けたらサイズが大きすぎる!原因と対処法を解説
・ 画像をExcelに挿入する基本手順
- Excelファイルを開く
 画像を挿入したい対象のExcelファイルを開きます。必要であれば、あらかじめ画像を配置するためのセルの大きさや表のレイアウトを軽く整えておくとスムーズです。
- 画像を配置したいシートを選択する
 複数のシートがある場合は、画像を表示したいシートをクリックして選択します。たとえば「社員名簿」や「商品一覧」など、画像を使いたいシートに切り替えておきましょう。
- リボンメニューの「挿入」タブをクリック
 画面上部のリボンにある「挿入」タブをクリックします。ここには図形、グラフ、アイコンなどを追加できる各種メニューが並んでおり、「画像」の挿入もここから行います。
- 「画像」→「このデバイス」を選択
 「挿入」タブの中にある「画像」アイコンをクリックすると、いくつかの選択肢が表示されます。
 この中から「このデバイス」を選択すると、パソコン内のフォルダから画像を取り込むダイアログが開きます。
 ※OneDriveやオンライン画像を使いたい場合は、他の選択肢を選ぶこともできます。
- 画像ファイルを選び、「挿入」をクリック
 対象の画像ファイル(JPG・PNG・GIFなど)を選んだら、「挿入」ボタンをクリックします。すると、画像が現在のシート上に貼り付けられます。
・ この時点の画像の状態に注意!
挿入された画像は、まだセルとは無関係な“フリーな状態”で存在しています。つまり、
- セルの上に重なって見えているだけで、セルの中に格納されたわけではありません
- 並び替えやフィルターをしても、画像だけが取り残されることがあります
- セルを削除しても画像はそのまま残るため、後からレイアウトが崩れる原因にもなります
このため、次のステップとして「セルと画像を関連づけて整列・固定する」操作がとても重要になります。
✅ 画像をセルにぴったり合わせる方法【手動編|ズレないコツも解説】
Excelで画像を挿入しただけの状態では、画像は自由に動く“フリーオブジェクト”です。これをセルの中にぴったり合わせることで、整った見た目と操作性の高い資料になります。
ここでは、画像の位置調整とサイズ調整の2ステップで、セルにぴったり配置する手動の方法を解説します。
無料テンプレート:画像を貼り付け
活用方法:【マクロ】無料版・有料版テンプレートの使い方ガイド|ZIP解凍方法&警告解除の手順をわかりやすく解説
ステップ①:画像をセルの位置にぴったり移動する
- まず、挿入した画像を1回クリックして選択状態にします。選択されると、画像の四隅や辺に「○」のハンドルが表示されます。
- 次に、マウスカーソルを画像上に移動し、ドラッグ(クリックしながら移動)して画像の左上隅を、配置したいセルの左上角に重ねるように位置合わせします。これが位置合わせの基本です。
- マウスだけではどうしても位置が微妙にずれてしまうことがあります。その場合は、キーボードの矢印キー(← → ↑ ↓)を使って、1ピクセル単位で微調整しましょう。マウス操作では難しい“ピタリ合わせ”が可能になります。
ポイント:画像の左上と、セルの左上の角がぴったり揃っていれば、後続のサイズ調整もスムーズになります。全体の見た目を整える第一歩として、ここは丁寧に合わせましょう。
ステップ②:画像のサイズをセルにフィットさせる
位置が決まったら、次は画像のサイズを調整して、セルの幅と高さにぴったり収まるように仕上げます。
- 画像の四隅にある丸いハンドル(○)をドラッグして、画像のサイズを拡大・縮小します。角のハンドルを使うと、縦横比を保ちながら自然に調整できるのでおすすめです。
- 画像のサイズを調整しながら、セルの枠からはみ出さないように慎重に合わせましょう。必要であれば、列幅や行の高さを一時的に変更して、画像にぴったり合うようにするのも1つの方法です。
ポイント:Windows版のExcelでは、Altキーを押しながらハンドルをドラッグすると、画像がセルの枠線にスナップ(吸着)されるようになります。これを活用すると、目視だけでは難しい“ぴったり整列”が一気に簡単になります。
【Excel】写真を複数貼り付けてきれいに並べる方法|簡単にできる整列テクニック
・補足:複数画像を扱う場合の小ワザ
- 最初の1枚を丁寧に調整してから、コピー&貼り付けで複製し、画像だけ差し替えると効率的です。
- サイズが統一された画像(例:150×100pxなど)を事前に準備しておくと、整列作業が大幅に時短できます。
このように、画像をセルに正確に配置することで、見た目の美しさだけでなく、後々の操作(並び替え・フィルター・印刷)も非常に扱いやすくなります。
 「整った表」=「伝わる資料」です。 まずはこの手動配置の基本をマスターしておくと、他の応用操作もスムーズに進められます。
 
 
✅ 画像をセルに固定して一緒に動かす方法
表を並び替えたり、行や列を挿入・削除したときに、画像だけが取り残されて困る…
 そんなときは、画像をセルに“固定”する設定を行いましょう。
・ セルに合わせて画像を動かす設定手順
- 画像を右クリック →「サイズとプロパティ」または「図の書式設定」を開く
- 「プロパティ」メニューを選択
- 「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」にチェックを入れる
この設定により:
- セルのサイズを変更すると画像も自動で調整される
- 行や列を移動・並べ替えしても画像が一緒に動く
- 印刷範囲の調整時も画像の位置が安定する
表の一部として画像を正しく扱えるようになります。
【Excel】画像が貼り付けできない原因と対処法|初心者向けに詳しく解説
■ 画像とセル、どちらにサイズを合わせるべき?
画像サイズとセルサイズ、どちらを基準にするかは状況によって使い分けましょう。
・ セルに画像を合わせる場合(一覧表に最適)
- 顔写真付きの社員名簿
- 商品リストや在庫管理表
- アイコンやQRコードなど小さめの画像
→ 見た目を整えて読みやすくするのが目的の場合に有効です
・ 画像にセルを合わせる場合(画像が主役)
- 商品画像を目立たせたいとき
- 写真やイラストを大きく表示したい資料
- ビジュアル重視の提案書・レポート
→ 画像の大きさに合わせて、列幅や行の高さを調整します
■ よくある失敗例と対処法
| トラブル | 原因 | 解決策 | 
|---|---|---|
| 画像が微妙にズレる | マウス操作のみで調整 | 矢印キーやAltキーを併用して微調整 | 
| セルを並び替えたら画像が残った | 固定設定が未設定 | 「セルに合わせて移動やサイズ変更する」に設定 | 
| 印刷で画像が切れる | 印刷範囲の設定不足 | 「ページレイアウト」→「印刷範囲の設定」で調整 | 
■ 複数画像を素早く整列させるコツ
1枚ずつ画像を調整するのは手間がかかります。以下の準備で効率アップが可能です。
- 画像のサイズをあらかじめ統一(例:150×100ピクセル)
- セルのサイズも揃えておく(列幅・行の高さを固定)
- 最初に1枚だけ整えてからコピー→画像差し替えで展開
- セルごとに背景色や枠線で視認性アップ
■ まとめ:画像をセルにぴったり合わせて整った資料に!
Excelで画像を使う際、「貼り付けるだけ」では不十分です。
 セルにぴったり合わせて配置し、移動にも対応できる設定をすることで、次のようなメリットが得られます。
- ✔ 表の見た目が整い、伝わりやすい資料になる
- ✔ 印刷時のトラブルを防げる
- ✔ 並べ替えや移動もスムーズになる
- ✔ 作業のストレスが減り、効率が上がる
Excel画像挿入の基本をマスターすれば、資料の“質”が大きく変わります。
 ビジネスでも学習でも使える実践テクニックとして、ぜひ活用してください。