【Excel】見出しを固定して印刷する方法｜印刷プレビューやページごとの設定まで解説

Excelで長い表を印刷するときに、「各ページに見出し行を表示したい」「印刷すると見出しが消えて困る」と感じたことはありませんか？
特に、行数が多い表では、2ページ目以降に何のデータなのかが分からなくなるケースもあります。

そんなとき役立つのが、「見出しの固定印刷」です。これは、「画面上の固定」とは異なり、「印刷時に毎ページに見出し行や列を繰り返して印刷する」という設定です。

この記事では、「Excel 見出し 固定 印刷」に悩んでいる方に向けて、設定手順・注意点・印刷プレビューでの確認方法などを丁寧に解説します。

✅ Excelで「見出しを固定して印刷」とは？

まず、「見出しの固定」といっても2つの意味があることを押さえておきましょう。

今回のテーマは後者の「印刷タイトル（見出しを各ページに印刷）」です。

【VBA】印刷範囲を設定・調整する方法と活用例

✅ 見出しを毎ページに印刷する設定方法（印刷タイトル）

手順①：印刷タイトル画面を開く

1. 上部リボンから「ページレイアウト」タブをクリック
2. 「印刷タイトル」を選択

（※または「ページ設定」ダイアログボックスから「シート」タブを開いても可）

手順②：「タイトル行」「タイトル列」の設定

• タイトル行に見出しを設定するには
  →「タイトル行」欄に対象の行を選択
  例）$1:$1（1行目が見出しの場合）
• タイトル列に見出しを設定するには
  →「タイトル列」欄に対象の列を選択
  例）$A:$A（A列が見出しの場合）

設定後、「OK」で確定します。

手順③：印刷プレビューで確認

「ファイル」→「印刷」からプレビューを確認
→ 2ページ目以降にも設定した見出し行・列が表示されていれば成功です。

【Excel】印刷範囲の点線が動かないときの解決策

✅ 複数行や複数列の見出しも設定できる？

もちろん可能です。例えば、1行目と2行目を両方見出しにしたい場合は、以下のように指定します。

• タイトル行：$1:$2
• タイトル列：$A:$B

✅ 複数の連続する行や列を対象にできるため、表が階層構造になっている場合にも対応可能です。

【Excel】印刷でヘッダーを固定する方法【表のタイトルを各ページに表示】

✅ 印刷タイトルが反映されないときの原因と対処法

原因①：印刷範囲が限定されている

印刷範囲が手動で設定されていると、見出しが範囲外で表示されないことがあります。

対処法：

「ページレイアウト」→「印刷範囲」→「印刷範囲のクリア」

原因②：ページ設定が横向きで幅を1ページにしている

ページ幅を1ページに収める設定だと、改ページが発生せず、見出しの繰り返しが不要と判断される場合があります。

対処法：

「ページ設定」→「拡大縮小印刷」→ 自動または適切に設定

原因③：印刷範囲に空白ページが含まれている

空白のページにもタイトル行は表示されません。

対処法：

実際のデータ範囲を確認し、不要な空白列・行を削除してから印刷プレビューを確認

✅ ページごとの見出し行が必要な理由とは？

見出しを印刷ごとに固定することで、次のようなメリットがあります。

• データの意味が分かりやすくなる
• 印刷資料を手渡すときに説明が不要になる
• 会議資料や配布物でも視認性が向上
• 誤読や転記ミスの防止

✅ 特に印刷資料を配布する際には、「どの列が何の項目か」が明確であることが重要です。

■ 頭に入れておきたい注意点

■ よくある質問（FAQ）

Q1. 印刷時にだけ見出しを表示したい。画面上では固定不要です。
→ 画面固定（ウィンドウ枠の固定）と印刷設定（印刷タイトル）は別機能です。印刷タイトルだけ設定すればOKです。

Q2. ページごとに見出しが印刷されません。なぜ？
→ 改ページが発生していない場合は、見出しは1ページ目にしか表示されません。表が1ページ以内に収まっている可能性があります。

Q3. 印刷タイトルを解除するには？
→ 「印刷タイトル」の画面を開き、「タイトル行」「タイトル列」の入力を削除すればOKです。

■ まとめ：Excelの見出し固定は「印刷タイトル」で繰り返し設定を

「Excel 見出し 固定 印刷」の設定は、印刷タイトル（タイトル行・列）を使うことで簡単に実現できます。

印刷資料に見出しがないと、読み手にとって分かりにくく、資料の価値が大きく下がってしまいます。
ぜひこの記事を参考にして、分かりやすく整った印刷資料を作成してみてください。