UiPath Webスクレイピング・ブラウザ操作

【UiPath】Webスクレイピングする方法|Excel自動出力まで解説

日々の業務で「Webサイトから情報を収集してExcelにまとめたい」と思うことはありませんか?商品価格の比較、求人情報の一覧化、株価や天気のデータ取得など、業務の中にはWeb上の情報を扱うケースが数多く存在します。しかし、手作業でブラウザを開き、一つずつコピー&ペーストしていたのでは膨大な時間と労力が必要です。

そこで活躍するのがRPAツール「UiPath」です。UiPathはWebスクレイピング機能を標準搭載しており、簡単な設定だけでWebサイトからデータを自動収集し、Excelへ出力することが可能です。この記事では、UiPathを使ったWebスクレイピングの基本から、Excel出力までの具体的手順、実務での活用例、注意点、さらに応用方法まで徹底解説していきます。

✅ UiPathでWebスクレイピングを行うメリット

・作業効率の大幅アップ

数百件のデータを手動でコピー&ペーストする作業は数時間以上かかりますが、UiPathなら数分で処理可能です。

参考:【UiPath】Excelの連携|シート操作を自動化するベストプラクティス

・正確性の担保

人間が作業すると発生するコピー漏れや入力ミスを防止できます。

・自動化の拡張性

取得したデータをExcelに出力するだけでなく、そのまま分析やグラフ化、さらにはメール配信まで自動化できます。

・プログラミング知識不要

UiPathのスクレイピング機能はGUI操作で設定できるため、コーディングスキルがなくても扱えます。

参考:【UiPath】Excel業務を完全自動化する方法|初心者から実務活用まで解説


✅ Webスクレイピングに使う主要アクティビティ

・Data Scraping(データ抽出ウィザード)

表形式のデータを抽出する際に最も利用される機能です。数回クリックするだけで複数行・複数列のデータをまとめて取得できます。

・Get Text / Get Full Text

特定の要素や文字列を取得するアクティビティ。必要なデータが単独で表示されている場合に便利です。

・Extract Structured Data

複雑な表やリストを構造化されたデータとして取得できます。

・Write Range / Append Range

取得したデータをDataTableとして扱い、Excelに書き込む際に使用します。


✅ UiPathでWebスクレイピングしてExcelに出力する手順

・手順1:新規プロジェクトを作成

  1. UiPath Studioを起動
  2. 「プロセス」を選び、プロジェクト名を「Webスクレイピング」とする
  3. 保存場所を指定して作成

・手順2:ブラウザを開く

  1. 「Use Application/Browser」アクティビティを配置
  2. 対象となるWebサイトのURLを指定(例:商品一覧ページ)
  3. 自動的にブラウザが開き、操作対象がセットされます

・手順3:データスクレイピングを実行

  1. リボンの「データ抽出(Data Scraping)」をクリック
  2. 取得したいデータ範囲をクリックで選択
  3. 2つ以上のデータを指定すると、UiPathがパターンを認識して表形式データを抽出
  4. 結果はDataTableとして変数に格納される

・手順4:ページネーション対応

Webサイトが複数ページに分かれている場合、次ページボタンを指定すると自動的に全ページをスクレイピング可能になります。

・手順5:Excelに出力

  1. 「Excelアプリケーションスコープ」または「Use Excel File」を配置
  2. 「Write Range」を利用してDataTableを出力
  3. これでWeb上のデータが自動的にExcelファイルとして保存されます



✅ 実務で役立つWebスクレイピング活用例

・価格調査・競合分析

ECサイトから商品価格や在庫状況を取得し、Excelで一覧化。毎日の価格変動を自動でチェックできます。
参考:【VBA】スクレイピングでweb操作(Chrome)の環境設定とサンプルコード

・求人情報の収集

求人サイトから職種・勤務地・給与情報を抽出し、人事部門のリサーチに活用可能です。

・株価・為替レートの取得

金融サイトから株価や為替を自動で取得し、Excelでグラフ化すれば投資判断をサポートできます。

・ニュース記事の収集

特定のキーワードに関するニュース記事を収集し、情報収集業務を効率化。


✅ Webスクレイピングを行う際の注意点

・サイト利用規約の確認

Webスクレイピングは便利ですが、サイトによっては禁止されている場合があります。必ず利用規約を確認しましょう。

・動的ページ対応

JavaScriptで生成されるデータは「Get Text」などでは取得できない場合があります。その際は「Extract Structured Data」を活用します。

・データ量と処理速度

大量のデータを取得すると処理が遅くなる可能性があります。取得対象を必要最小限に絞ることが重要です。

・エラーハンドリング

ネットワーク遅延やサイト構造の変更によって処理が失敗することがあります。Try Catchやリトライ機能を組み込むと安定性が高まります。

参考:【VBA】エラーを無視して終了する方法:エラーハンドリング


✅ ベストプラクティス:効率的なスクレイピング設計

・取得対象を明確化

必要なデータ列を事前に定義し、余計な情報を取らないことで処理速度とExcelの可読性が向上します。

・定期実行を自動化

UiPath OrchestratorやWindowsタスクスケジューラを使って毎朝自動実行すれば、常に最新データを取得できます。

・データクリーニングを組み込む

取得直後に正規表現や置換処理で不要な文字列を削除すれば、Excelに整然としたデータが出力されます。

・ログ保存

スクレイピング件数や実行時刻をログに残しておくと、トラブルシューティングが容易になります。

参考:【ChatGPT】Power Automateのエラーメッセージ解析術


✅ 応用編:スクレイピングと他システム連携

・Excel分析との連携

出力したデータをピボットテーブルやグラフに加工し、自動レポート生成まで実装可能です。

参考:【ChatGPT】Excelを無料で連携する方法|無料ツール・使い方・注意点まで徹底解説

・データベース連携

取得したデータをSQLサーバーやAccessに格納し、BIツールで分析する仕組みを構築できます。

・AIと組み合わせ

ChatGPTと連携すれば、スクレイピングしたデータを自然言語で要約し、「競合の動向」「価格変動の理由」などを自動レポート化できます。


■ まとめ:UiPathでWebスクレイピングからExcel出力まで自動化しよう

  • UiPathは「Data Scraping」や「Get Text」でWebデータを取得可能
  • ページネーションに対応すれば複数ページからの自動収集も実現できる
  • 取得したデータはExcelに出力し、集計・分析・共有にすぐ活用可能
  • 注意点は「サイト規約」「動的ページ」「処理速度」「エラーハンドリング」
  • 応用編ではデータベース登録やAIによるレポート化まで拡張可能

WebスクレイピングとExcel出力を自動化すれば、情報収集業務は劇的に効率化されます。まずは小規模なスクレイピングから始め、徐々に大規模データや外部システム連携へ発展させていきましょう。

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