Rowsプロパティとは
ワークシート上の行にアクセスしたり、それらを操作するためのものです。特定の行を選択、表示、非表示、削除、または行の高さを自動化する時にしようするプロパティになります。
【VBA】columnsの基本的な使用方法・複数列を指定(数字・変数)・最終列取得
基本的な使用方法
【行の選択】
特定の行を選択するには、Rowsプロパティに行番号を指定します。以下は3行目を選択する例です。
Rows(3).Select
複数の行を選択するには、行番号の範囲を指定します。
Rows("1:3").Select
【行の非表示と表示】
行を非表示にするには、HiddenプロパティをTrueに設定します。
Rows(2).Hidden = True
非表示にした行を再表示するには、HiddenプロパティをFalseに設定します。
Rows(2).Hidden = False
【行の削除】
特定の行を削除するには、Deleteメソッドを使用します。
Rows(4).Delete
【行の高さの設定】
行の高さを設定するには、RowHeightプロパティを使用します。
Rows(5).RowHeight = 25
【ループ処理】
複数の行にわたって同じ操作を行うには、ループを使用することが一般的です。以下は、1行目から5行目までの行を非表示にする例です。
For i = 1 To 5
Rows(i).Hidden = True
Next i
【IF文の条件処理】
特定の条件を満たす行だけを操作したい場合は、If文を使用して条件を指定します。以下は、セルAの値が10より大きい場合にその行を非表示にする例です。
Dim rng As Range
For Each rng In Range("A1:A10")
If rng.Value > 10 Then
rng.EntireRow.Hidden = True
End If
Next rng
行を変数に格納する方法とは
指定した行の範囲を変数に格納するには、Rangeオブジェクトとして行範囲を指定します。例えば、1行目から3行目までの範囲を変数に格納する場合は以下のようにします。
Dim rng As Range
Set rng = Rows("1:3")
非連続な行範囲を変数に格納する場合は、Range関数を使用して指定します。例えば、1行目と3行目と5行目を変数に格納する場合は以下のようにします。
Dim rng As Range
Set rng = Union(Rows("1"), Rows("3"), Rows("5"))
最終行を取得する方法とは
A列で最後の非空白セルを見つけ出し、その行番号をlastRow変数に格納します。Rows.Countはシートの行の総数を返し、xlUpは上方向に検索することを示します。
Dim lastRow As Long
lastRow = Cells(Rows.Count, "A").End(xlUp).Row