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【Excel】「掛け算 × パーセント」の正しい使い方|10%増・割引・消費税・達成率まで完全網羅!

Excelを使っていて、「パーセントの掛け算ってどう書くの?」「“10%を掛ける”って、どうやって入力するの?」と疑問に思ったことはありませんか?

パーセント(%)を使った計算は、売上や利益、割引、消費税、達成率などあらゆるビジネスシーンで頻出します。しかし、掛け算とパーセンテージの関係を正しく理解しないと、計算ミスの原因になってしまうことも…。

この記事では、Excelでパーセントを掛け算で使う正しい方法と、活用例、よくある間違い、関数の使い方などを徹底解説します。初心者でもすぐに理解できるよう、具体的な例と式を交えて紹介していきます。

そもそも「パーセント × 掛け算」とは?

・ パーセント(%)とは?

パーセントとは、全体を100としたときの割合を表す記号です。

  • 10% → 0.1(100分の10)
  • 25% → 0.25(100分の25)
  • 100% → 1

つまり、Excel上では「10% × 数値」=「0.1 × 数値」と同じ意味になります。

【Excel】掛け算をまとめて行う方法|初心者にもできる一括計算テクニックと関数活用術


Excelでパーセントを掛け算する基本の式

・ パターン①:セルにパーセント形式の値がある場合

=金額セル * 割合セル

例:A2に金額「5000」、B2に割合「10%」と入力してある場合

=A2 * B2

→ 結果:500

※B2は「パーセント形式」に設定しておくことが重要!


・ パターン②:式の中に直接パーセントを入力

=5000 * 10%

→ 結果:500

数式内に10%と書けば、Excelが自動的に0.1として扱います。


よく使う「掛け算 × パーセント」実例集

【Excel】【初心者向け】割合を出す関数と計算方法を完全解説!|実務に役立つ使い方も紹介

① 割引価格の計算(10%オフ)

=定価 * (1 - 割引率)

例:A2に定価「1000円」、B2に「10%」と入力されている場合

=A2 * (1 - B2)

→ 結果:900円


② 消費税込みの金額(10%加算)

=金額 * (1 + 消費税率)

例:1000円に10%の税を加算

=1000 * 1.1

→ 結果:1100


③ 目標達成率のシミュレーション(10%アップ)

=実績 * 1.1

→ 実績に10%増しの目標値を掛けた結果を出せます。


④ 割合に応じた分配

たとえば、全体金額を比率に応じて分配する場合:

=総額 * 配分割合

→ 各項目のパーセントが正しく設定されていれば、分配額も自動で計算可能。


パーセント形式の設定方法(表示形式)

・ 設定手順

  1. 割合を入力したセルを選択(例:0.1)
  2. [ホーム]タブ → 「%」ボタンをクリック
  3. 小数点以下の表示桁数を「増やす」「減らす」で調整可能

例:

  • 0.110%
  • 0.2525%

※注意:10と入力して「%」形式にすると1000%になってしまうので要注意!

【Excel】【初心者向け】「#パーセント」と関数の正しい使い方を徹底解説|エラーの意味と対処法も紹介


■関数を使ってパーセントを掛け算で扱う方法

関数名主な用途
ROUND結果を四捨五入=ROUND(A2 * B2, 0)
IF条件による掛け算切替=IF(B2>1000, A2*0.9, A2)
TEXT結果を「%」形式で表示=TEXT(A2/B2, "0%")
IFERRORエラー防止=IFERROR(A2 * B2, "")

■よくある間違いとトラブル対処法

Q1. パーセントが正しく計算されない…

セルの表示形式が「標準」や「数値」になっていませんか?

✅ 解決策:該当セルを選択し、「パーセンテージ形式」に変更。


Q2. 結果が「0」になる

→ 例えば「10%」と入力せず、「10」とだけ入力していると、Excelは「10倍」と認識してしまうことがあります。

✅ 解決策:

  • セルに「10%」と入力
  • もしくは「0.1」にしてパーセント表示に変更

【Excel】「0」を正しく表示する方法【先頭の0・ゼロのみ・非表示回避など実用テクニック】


Q3. 表示が「####」になる

→ セルの幅が狭く、数値が見切れている状態です。

✅ 解決策:列の幅を広げる、または桁数を調整


■掛け算 × パーセントの応用テクニック

・ パーセント列をまとめて掛け算する

複数行の金額に対して同じパーセントを一括で掛けるには、**絶対参照($)**を使います。

例:B列に金額、C1に「10%」が入っている場合

=B2 * $C$1

→ 下にオートフィルでコピーすれば、すべて「×10%」が適用される


・ 複数列に掛け算+パーセント計算(SUMPRODUCT)

=SUMPRODUCT(A2:A10, B2:B10)

→ 商品ごとの「単価 × 数量 × 割引率」などをまとめて計算可能


・ グラフやレポートに応用

掛け算で求めたパーセントを、条件付き書式やグラフに反映することで、視覚的に比較しやすくなります。


■まとめ|Excelでの「掛け算 × パーセント」をマスターしよう!

掛け算とパーセントを正しく扱えるようになると、Excelでの数値管理やシミュレーションが大幅に効率化されます。特に売上分析や割引対応、税計算、比率の管理など、ビジネスの現場で即使える知識です。


・ 記事のおさらい

項目解説
パーセントの基本10%=0.1として掛け算される
基本式=金額 * 割合 または =A2 * 10%
主な活用例割引・税加算・目標達成率など
関数活用ROUND, TEXT, IF, IFERROR
トラブル対策表示形式・絶対参照・数値入力に注意

ぜひ、この記事を参考に「掛け算 × パーセント」のスキルをマスターして、実務で活かしてください。

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