Excelの 「シートビュー」 は、他のユーザーの作業に影響を与えずに、自分だけのフィルターや並べ替えを適用できる便利な機能 です。
しかし、「シートビューを設定したのに消えてしまった…」「保存したビューを再利用したい」など、シートビューを保持したい場合があります。
本記事では、Excelのシートビューを保持する方法、保存したビューの再利用、シートビューが消えてしまう原因と対処法 について解説します。
目次
Excelの「シートビュー」とは?
✅ 「シートビュー」の基本
Excelの 「シートビュー」 とは、共有ファイル(OneDriveやSharePoint)上で、他のユーザーの作業に影響を与えずに、自分だけのフィルターや並べ替えを適用できる機能 です。
通常のExcelでは、フィルターを適用すると、他のユーザーにも影響 してしまいますが、シートビューを使えば、自分専用のフィルターや並べ替えを適用可能 です。
✅ シートビューの特徴
- 共有ファイル(OneDriveやSharePoint)でのみ使用可能
- フィルターや並べ替えを個別に設定できる(他のユーザーには影響しない)
- シートビューを保存すれば、後から同じ設定を再利用可能
- 適用中のシートには「👁️(目のアイコン)」が表示される
【Excel】「シートビュー」とは?特徴・活用方法・解除方法とは
シートビューを保持する方法
シートビューを 一時的に適用するだけでなく、設定を保持(保存) したい場合は、手動でビューを保存する必要があります。
✅シートビューを保存する
作成したシートビューを保存すると、後で再利用できます。
📌 手順
- 「表示」タブをクリック
- 「シートビュー」→「新しいシートビュー」
- フィルターや並べ替えを設定
- 「ビューの名前」を入力
- 「OK」を押して保存
✅ 結果:保存したシートビューを再利用できる!
✅保存したシートビューを適用する
以前作成したシートビューを呼び出して、同じ設定を適用できます。
📌 手順
- 「表示」タブをクリック
- 「シートビュー」のプルダウンを開く
- 一覧から使用したいビューを選択
- 保存されたフィルターや並べ替えが適用される
✅ 結果:保存されたビューを簡単に適用できる!
✅「現在のビューを既定ビューに設定」
Excelを閉じてもビューを保持したい場合、既定のビューとして設定 することをおすすめします。
📌 手順
- 「表示」タブ →「シートビュー」
- 作成したビューの横にある「…(オプション)」をクリック
- 「既定のビューとして設定」
✅ 結果:ファイルを開いたときに、指定したビューが自動で適用される!
シートビューが消えてしまう原因と対処法
✅ シートビューが消える主な原因
原因 | 症状 | 解決策 |
---|---|---|
ビューを保存していない | フィルターを変更すると消える | 手動で保存する |
Excelを閉じた後に消える | 一時ビューのまま使用している | 「既定のビュー」に設定する |
ブックがローカル保存されている | シートビューが適用されない | OneDriveやSharePointで使用する |
他のユーザーが共有設定を変更した | シートビューが初期化される | 管理者に確認する |
✅ シートビューが消えないように、手動で保存し、既定のビューに設定しよう!
シートビューの解除・削除方法
不要になったシートビューは、手動で削除できます。
✅シートビューを解除する
📌 手順
- 「表示」タブをクリック
- 「シートビュー」の「終了」をクリック
✅ 結果:通常の表示に戻る!
✅保存されたシートビューを削除する
📌 手順
- 「表示」タブ →「シートビュー」のプルダウンをクリック
- 「現在のビューを削除」を選択
- 他にも保存されているビューがある場合は、1つずつ削除する
✅ 結果:シートビューが完全に削除され、通常の表示に戻る!
VBAを使ってシートビューを強制保持
VBAを使うと、Excelのシートビューを自動的に適用する ことができます。
【VBAコード(シートビューを自動適用)】
Sub SetDefaultSheetView()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ActiveSheet
ws.CustomViews.Add ViewName:="MyDefaultView", RowColSettings:=True
MsgBox "シートビューを既定として設定しました!", vbInformation
End Sub
📌 VBAの実行方法
- 「Alt + F11」 を押してVBAエディタを開く
- 「挿入」→「モジュール」 を選択
- 上記のコードを貼り付け
- 「Alt + F8」で「SetDefaultSheetView」を実行
✅ 結果:次回からExcelを開くと、自動でシートビューが適用される!
まとめ
Excelの 「シートビュー」 は、他のユーザーの作業に影響を与えずに、フィルターや並べ替えを適用できる便利な機能 ですが、適切に設定しないと消えてしまうことがあります。
📌 シートビューを保持する方法まとめ
方法 | メリット |
---|---|
「シートビューを保存」 | 後で同じ設定を適用できる |
「保存されたビューを適用」 | すぐにフィルターや並べ替えを復元できる |
「既定のビューとして設定」 | Excelを開いたときに自動適用 |
「VBAを使って保持」 | シートビューを自動適用できる |
📌 どの方法を選べばいい?
✔ 手軽に保持したい → 「シートビューを保存」
✔ 毎回適用したい → 「既定のビューとして設定」
✔ プログラムで自動化したい → 「VBAで設定」