Excelで上書き保存をしてしまい、「以前のバージョン」から復元しようとしたけど表示されない! という経験はありませんか?
✔ファイルの「プロパティ」→「以前のバージョン」が空白になっている
✔ OneDriveやSharePointのバージョン履歴がない
✔ Windowsの「ファイル履歴」も「システムの保護」も機能してない
このような場合、Excelの設定やWindowsの設定を確認することで、過去のバージョンを復元できる可能性があります。
本記事では、Excelの「以前のバージョン」が表示されない原因と、その対処法を紹介します!
目次
「以前のバージョン」が表示されない原因と解決策
「以前のバージョン」機能が機能しないのは、主に以下の3つの理由が考えられます。
原因 | 解決策 |
---|---|
OneDriveやSharePointでバージョン履歴が無効 | 「バージョン履歴」の設定を確認して有効化 |
Windowsの「ファイル履歴」がオフになっている | 「ファイル履歴」を有効にして過去のバージョンを記録 |
「システムの保護」がオフになっている | 「以前のバージョン」を有効に設定する |
それぞれの解決方法を詳しく説明します。
ExcelファイルがOneDriveやSharePointに保存されている場合、「バージョン履歴」を確認できます。
📌 手順(OneDriveの場合)
- OneDriveにアクセス(https://onedrive.live.com)
- 復元したいExcelファイルを右クリック
- 「バージョン履歴」を選択
- 表示されたリストから復元したいバージョンを開く
- 「復元」をクリックして以前のバージョンを復元
📌 手順(SharePointの場合)
- SharePointのドキュメントライブラリにアクセスする
- 復元したいExcelファイルを右クリック
- 「バージョン履歴」を選択
- 過去のバージョンから正しいものを選ぶ、「復元」をクリック
✅結果:OneDriveやSharePointのバージョン履歴があれば、過去のデータを復元できる!
⚠注意点
- OneDrive/SharePointの「バージョン履歴」がオフになっている場合は記録されていない
- 無料版のOneDriveは25件、SharePointは最大500件までバージョンを保存
Windowsの「ファイル履歴」がオフになっている場合の対処法
Windowsには、「ファイル履歴」機能があり、定期的にファイルのコピーを保存します。
この機能がオフになっていると、「以前のバージョン」にデータが残らないため、手動で有効化する必要があります。
✅「ファイル履歴」を有効化
📌 手順
- Windowsの「設定」を開く(「Windowsキー + I」)
- 「更新とセキュリティ」→「バックアップ」を選択
- 「ファイル履歴でバックアップ」を「オン」にする
- 「その他のオプション」から「ファイルのバックアップを今すぐ実行」
✅結果:今後のExcelファイルの履歴が記録され、「以前のバージョン」から復元可能になります!
⚠注意点
- 「ファイル履歴」がオフの状態では、過去のバージョンは保存されていない
- 復元できるのは「ファイル履歴」をオンにした後のデータのみ
Windowsの「システムの保護」を有効にする
Windowsの「システムの保護」機能がオフになっていると、
「以前のバージョン」にデータが残らないため、手動で有効にする必要があります。
✅「システムの保護」を有効化
📌 手順
- 「Windowsキー + R」を押し、「sysdm.cpl」と入力し「Enter」
- 「システムのプロパティ」が開くので、「システムの保護」タブを選択
- 「保護設定」で「Cドライブ(OSが入っているドライブ)」を選択
- 「構成」ボタンをクリックし、「システムの保護を有効にする」を選択
- 「OK」をクリック
✅結果:今後のExcelファイルの変更履歴が記録される!
⚠注意点
- 過去に「システムの保護」がオフだった場合は、以前のバージョンは保存されていない
- 今後の上書き保存時に復元可能になる
バックアップファイルから復元する
Excelには、自動でバックアップファイル(.xlb
)を作成する設定があります。
この機能が有効になっていれば、誤って上書きしたファイルを復元できる可能性があります。
✅「Excelのバックアップファイル」から復元
📌 手順
- Excelファイルが保存されているフォルダを開く
- 「バックアップ」フォルダや「~」を付いたファイルを探す
- 見つかった場合はExcelで開く
- 「名前を付けて保存」で元のファイルに戻す
✅結果:バックアップファイルがあれば、過去のデータを復元できる!
⚠注意点
- Excelの「バックアップを作成する」設定が有効になっている場合のみ有効
- 新しいファイルには適用されないことが多い
まとめ
Excelの「以前のバージョン」が表示されない原因と解決策をまとめました。
📌 どの方法が最適ですか?
原因 | 解決策 |
---|---|
OneDrive/SharePoint のバージョン履歴が無効 | バージョン履歴を有効化して復元 |
Windowsの「ファイル履歴」がオフ | 「ファイル履歴」を有効にして過去のバージョンを記録 |
「システムの保護」がオフ | 「システムの保護」を有効にする |
Excelのバックアップが無効 | バックアップファイルがあるか確認 |
📌どのような方法を試してみたらいいですか?
✔ OneDriveやSharePointに保存している→「バージョン履歴」
✔ Windowsの設定で復元→「ファイル履歴」または「システムの保護」
✔ Excelのバックアップを確認→「バックアップファイル」