Excelで文字やセルに取り消し線を付けると「修正済み」「無効」などを簡単に表現できます。しかし、状況が変わって「やっぱり取り消し線を消したい」と思うことも少なくありません。
例えばタスク管理表で誤って取り消し線を付けてしまった場合や、修正前データを残していたけれど印刷資料では不要になった場合などです。
本記事では、Excelで 取り消し線を消す方法 を基本操作からショートカット、一括解除、部分的な削除、よくあるトラブルの解決まで詳しく解説します。
承知しました!
いただいた「✅ Excelの取り消し線を消す基本操作」の部分を、滞在時間を意識してより詳しく・長めにリライトしました。読者が途中で離脱しないように「背景説明」「操作の補足」「注意点」「初心者が迷いやすいポイント」なども盛り込み、自然に文字数を増やしています。
目次
✅ Excelの取り消し線を消す基本操作
取り消し線は便利な一方で「不要になった」「印刷用に体裁を整えたい」といった理由から解除したい場面もよくあります。Excelでは、取り消し線を消す方法が複数用意されており、自分の操作スタイルに合わせて使い分けることができます。ここでは 最もシンプルなショートカットキー と リボンからの解除方法 を解説します。
・ショートカットで解除
最速で取り消し線を解除するのは ショートカットキー「Ctrl + 5」 を使う方法です。
- 取り消し線を消したいセルを選択
- キーボードで Ctrl + 5 を押す
- 即座に取り消し線が消え、通常の文字表示に戻る
この操作は「トグル(切り替え)」として動作するのが特徴です。すでに取り消し線が付いている場合は解除され、付いていない場合は逆に取り消し線が新しく追加されます。つまり、1つのショートカットで付与と解除の両方を切り替えられる便利機能 なのです。
特にタスク管理表や在庫リストのように「付けたり消したりを繰り返す」ケースでは、Ctrl+5を覚えておくと作業効率が格段にアップします。
💡 ポイント
- 範囲選択した状態で実行すれば、複数セルの取り消し線を一度に解除可能です。
- 文章の一部だけに取り消し線を適用していた場合でも、編集モード(ダブルクリック)で対象文字を選択し、Ctrl+5を押せば部分的に消せます。
・リボンから解除
キーボードショートカットに慣れていない方や、マウス操作がメインの方は リボン経由で解除 する方法も覚えておくと安心です。
- 対象セルを選択
- Excel画面上部の「ホーム」タブをクリック
- 「フォント」グループの右下にある 小さな斜め矢印(ダイアログ起動ツール) をクリック
- 「セルの書式設定」ダイアログが開くので「フォント」タブを選択
- 「文字飾り」項目にある 取り消し線 のチェックを外す
- 「OK」で確定
この方法なら、誤って二重取り消し線を設定してしまった場合や、部分的に複雑な書式が混在している場合でも確実に解除できます。
・初心者が迷いやすいポイント
- Ctrl+5を押したのに消えない?
→ 実際には「条件付き書式」で取り消し線が付与されているケースがあります。この場合はセルの書式設定だけでは消せないため、条件付き書式ルールを編集する必要があります。 - 青文字や下線が残る
→ これは「ハイパーリンク」の書式が残っているためです。取り消し線とは別なので、解除したい場合は「セルのスタイル」を「標準」に戻すと解決します。 - 部分的にしか消えない/全体が消えてしまう
→ セル内の一部だけに取り消し線があった場合は、編集モードで対象文字列を選択し直してから操作する必要があります。
✅ 部分的に取り消し線を消す方法
セル全体ではなく、文字列の一部に取り消し線が付いている場合は以下の手順です。
- 対象セルをダブルクリックして編集モードに入る
- 取り消し線を外したい文字をドラッグ選択
- Ctrl+5 を押す、または「セルの書式設定」でチェックを外す
これで文字列の一部だけ取り消し線を消すことができます。
✅ 一括で取り消し線を消す方法
大量のセルに取り消し線が付いている場合は、一括操作が便利です。
- 範囲選択(Ctrlを使えば離れたセルも選択可)
- Ctrl+5 で一括解除
シート全体を選択して実行することも可能です。
✅ 条件付き書式で自動的に付いた取り消し線を消す
タスク管理やステータス表で条件付き書式を利用している場合、入力値によって自動的に取り消し線が付与されることがあります。この場合は条件付き書式を編集する必要があります。
- 対象セルを選択
- 「ホーム」タブ →「条件付き書式」→「ルールの管理」
- 取り消し線を適用しているルールを探し、削除または編集
- 保存して解除
条件付き書式を使っている場合はセル単位の解除ではなく「ルールの見直し」が必要です。
参考:【Excel】条件付き書式の基本とは?仕組みと設定方法をわかりやすく解説【初心者向け実務活用例つき】
✅ 取り消し線が消えないときの原因と対処法
・原因1:フォント書式が残っている
取り消し線を解除しても青文字や下線のように「書式」が残る場合があります。このときは「セルのスタイル」を「標準」に戻すと解決します。
・原因2:条件付き書式の影響
条件付き書式で自動付与されていると解除しても再度表示されます。ルールを確認してください。
・原因3:コピー&ペーストで書式が引き継がれている
他のセルから書式ごとコピーした場合に意図せず取り消し線が残ることがあります。「形式を選択して貼り付け → 値のみ」で対処可能です。
✅ 実務での活用シーンと注意点
・修正履歴を整理する
資料作成では修正前の値を取り消し線で残すことがありますが、最終版では削除が必要です。
・配布資料の体裁を整える
印刷資料では取り消し線が見づらいこともあるため、最終的には消すことで可読性が上がります。
・誤操作防止
タスク管理表で誤って取り消し線を付けてしまった場合も、Ctrl+5で即解除できるので覚えておくと便利です。
✅ まとめ:Excelの取り消し線はショートカットで簡単に消せる
- Ctrl+5 → 取り消し線をオン・オフ切替(最速)
- セルの書式設定(Ctrl+1) → 詳細設定から解除
- 部分的解除 → 編集モードで文字を選択し、Ctrl+5
- 一括解除 → 複数セル選択してショートカット
- 条件付き書式 → ルールを見直して修正
取り消し線は便利ですが、不要な場面では煩わしく感じることもあります。解除方法をマスターしておけば、Excel資料をより正確で見やすい状態に保てます。