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【Excel】掛け算を行う関数の使い方|「*」とPRODUCT関数で計算を効率化

Excelを使っているときに、「掛け算のやり方がわからない」「複数の数値をまとめて掛けたい」と感じたことはありませんか?
足し算や引き算はボタン1つでできても、掛け算は一見どこで行うのかわかりにくいのが特徴です。

実は、Excelで掛け算を行う方法はとてもシンプル。
基本は「*(アスタリスク)」を使うだけで、複数セルを組み合わせたり、関数を使った自動計算も可能です。

この記事では、「Excel 掛け算 関数」というテーマで、初心者でも理解できるように「記号・関数・実務での応用」までを丁寧に解説します。

✅ Excelで掛け算を行う基本構文

Excelでは、掛け算に「*(アスタリスク)」を使用します。
この記号は、プログラミングや関数式でも広く使われる掛け算の演算子です。


・構文;掛け算の基本式

=数値1*数値2

・例;単純な掛け算

=10*5

結果 → 50

このように、「=」で始めて「*」で数値をつなぐだけで掛け算ができます。
これがExcelの基本中の基本構文です。


✅ セル同士を掛け算する方法

実際のExcel業務では、セルに入力された数値を掛け合わせるケースが多いです。
たとえば、数量×単価、個数×単価などが典型的な例です。


・構文;セル参照で掛け算

=セル番号1*セル番号2

・例;A2×B2を掛け算

=A2*B2
A列(数量)B列(単価)C列(合計)
5200=A2*B2 → 1000
10150=A3*B3 → 1500

このように、セルを指定して掛け算をすれば、データが変わっても自動的に再計算されます。


✅ 複数セルの掛け算をまとめて行いたい場合

2つ以上の数値を掛け算したいときは、「PRODUCT関数」を使うと便利です。
PRODUCT関数は、指定した範囲の数値をすべて掛け合わせる関数です。


・構文;PRODUCT関数

=PRODUCT(数値1,数値2,…)

・例;複数の数値を掛け合わせる

=PRODUCT(2,3,4)

結果 → 24

「2×3×4」の掛け算を一度に行います。
このように、数値をカンマ区切りで並べると複数の掛け算が可能です。


・構文;範囲をまとめて掛ける

=PRODUCT(A1:A3)

・例;A1~A3を掛け算

A列結果
2
3
4=PRODUCT(A1:A3) → 24

範囲指定(A1:A3)をすれば、3つ以上のセルも簡単に掛け算できます。


✅ 掛け算×合計を同時に行うSUMPRODUCT関数

掛け算をした結果を合計したい場合は、SUMPRODUCT関数が便利です。
この関数は「それぞれの行同士を掛け合わせて、その合計を求める」ことができます。


・構文;SUMPRODUCT関数

=SUMPRODUCT(配列1,配列2)

・例;数量×単価の合計を求める

=SUMPRODUCT(A2:A5,B2:B5)
数量単価結果(合計)
52001000
81501200
101001000
71801260
合計=SUMPRODUCT(A2:A5,B2:B5) → 4460

通常なら「各行を掛けてから合計」しますが、SUMPRODUCTを使えば1つの関数で完結します。
売上表や原価計算で非常に多用される便利な関数です。


✅ 掛け算の結果を四捨五入・切り捨て・切り上げる

掛け算の結果が小数点になることがあります。
その場合、ROUND・ROUNDDOWN・ROUNDUP関数を組み合わせると、見やすく丸めることができます。


・構文;四捨五入する

=ROUND(A2*B2,0)

・構文;切り捨てる

=ROUNDDOWN(A2*B2,0)

・構文;切り上げる

=ROUNDUP(A2*B2,0)

・例;A2×B2を四捨五入して整数に

ABC
3.22.6=ROUND(A2*B2,0) → 8

このように、小数点以下の扱いを明確にしておくことで、計算誤差や見た目の不一致を防げます。

参考:【Excel】計算結果を切り上げる方法|ROUNDUP関数・CEILING・INTの使い分け


✅ 掛け算の応用:固定値との掛け算($記号を使う)

「全行に対して同じ値を掛けたい」場合、絶対参照を使います。
絶対参照は「$」を使ってセルの位置を固定します。


・構文;絶対参照で掛け算

=セル番号1*$セル番号2

・例;全ての数量に1.1(税率)を掛ける

A(数量)B(税率)C(結果)
1001.1=A2*$B$2 → 110
1501.1コピーしてもB2固定

「$B$2」にすることで、数式を下にコピーしても参照先が変わりません。
Excelでは、掛け算と絶対参照を組み合わせることで「一定率の掛け算」を効率的に実行できます。

参考:【Excel】掛け算で固定値を使う方法|絶対参照で計算ミスを防ぐコツとは?




✅ 掛け算の実務的な活用例

掛け算はExcel業務のあらゆる場面で使われています。
ここでは代表的な業務例を紹介します。


・販売データの売上計算

=数量*単価
数量単価売上
81200=A2*B2 → 9600
51500=A3*B3 → 7500

合計を求めるなら「=SUMPRODUCT(A2:A3,B2:B3)」でもOKです。


・仕入れ数量とコスト計算

=数量*仕入単価

複数商品を扱う表では、掛け算が多用されます。
1行ごとに自動計算されるようにしておけば、手動入力を最小限にできます。


・給与の残業代計算

=残業時間*時給
社員名残業時間時給残業代
Aさん121800=B2*C2 → 21,600
Bさん81600=B3*C3 → 12,800

掛け算は給与計算にも欠かせない関数です。


・ポイント・割引の自動計算

=金額*割引率
金額割引率割引額
12,0000.05=A2*B2 → 600

計算結果をさらに「=A2-(A2*B2)」のようにして、割引後価格も求められます。


✅ 掛け算とエラー対策

掛け算では、空白セルや文字列が混じるとエラーや意図しない結果が出ることがあります。


・問題:空白セルを含むと0になる

=A2*B2

B2が空白の場合、結果は「0」になります。


・対策;IF関数を使う

=IF(OR(A2="",B2=""),"",A2*B2)

A2またはB2が空白なら、結果も空白にすることができます。
帳票や報告書などで「0」表示を避けたい場合に便利です。


・問題:文字が混じると#VALUE!エラー

B2が「単価」などの文字列だと、「#VALUE!」が出ます。


・対策;IFERROR関数で回避

=IFERROR(A2*B2,"")

これで、計算できない場合でも空白を表示して表を美しく保てます。


✅ PRODUCT関数とSUMPRODUCT関数の違い

関数名内容使用例結果
PRODUCT単純な掛け算(範囲OK)=PRODUCT(A1:A3)A1×A2×A3
SUMPRODUCT掛け算+合計=SUMPRODUCT(A2:A5,B2:B5)各行の積を合計

PRODUCTは「すべての値を掛ける」、SUMPRODUCTは「行ごとの掛け算を合計」する機能。
この2つを理解しておけば、ほとんどの掛け算処理を網羅できます。


✅ 掛け算のトラブル回避まとめ

  1. 「*」は半角で入力する(全角「*」はエラー)
  2. 文字列データはエラー原因になる
  3. 空白セルの扱いに注意(0扱いになる)
  4. 絶対参照「$」でセル固定を忘れない
  5. 大きなデータはSUMPRODUCTで一括処理

これらを意識するだけで、トラブルをほぼ防げます。


✅ まとめ:Excelの掛け算は「*」かPRODUCTで自在に計算

  • 掛け算は「=数値1*数値2」が基本構文
  • PRODUCT関数で複数セルや範囲をまとめて掛け算
  • SUMPRODUCTで掛け算+合計を一括処理
  • ROUND・IF・IFERRORなどと組み合わせて安全に表示
  • 実務では売上・経費・給与・在庫など幅広く活躍

Excelの掛け算は、一見単純ですが奥が深い操作です。
基本の「*」から始め、PRODUCTやSUMPRODUCTを使いこなせば、表作成のスピードと正確さが格段に上がります。
今日からあなたのExcel業務に「掛け算の自動化」を取り入れてみましょう。

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