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【Excel】数式で出る「#VALUE!」エラーの原因と対処法を徹底解説

Excelで関数や数式を使っていると、

✅ 「#VALUE!」
✅ 「#DIV/0!」
✅ 「#N/A」

といったエラーが突然表示され、作業が止まり困った経験はありませんか?

特に「#VALUE!」エラーは原因がわかりにくく、

「なぜ#VALUE!が出ているかわからない」
「どこを直せば計算できるようになるの?」
「印刷・提出前に#VALUE!だけ消したい」

と悩む方が非常に多いです。

この記事では 「Excel 数式 エラー VALUE」 を検索した初心者・独学者向けに

✅ 「#VALUE!」エラーとは何か
✅ 「#VALUE!」エラーが出る主な原因
✅ エラーの発生箇所を特定する方法
✅ 対処法(基礎・応用)
✅ エラー回避のためのIFERROR・ISERRORの活用法
✅ 実務で役立つ活用例
✅ 提出前に行うエラーチェック方法

をわかりやすく解説します。

この記事を読めば、 Excelの「#VALUE!」エラーを恐れず修正でき、資料提出前にエラーを残さず整った表を作成できるようになります。


目次

✅ 「#VALUE!」エラーとは?

「#VALUE!」エラーは数式の引数やセルのデータ型が適切でない場合に表示されるエラーです。


・主な表示場面

✅ 計算式で数値と文字列を混ぜて計算した
✅ 計算に使うセルが文字列だった
✅ 関数で引数の型が違った
✅ 不正なセル参照や範囲指定を行った


ポイント:
「#VALUE!」は 「値が不正です」という意味のエラーであり、セルや引数の中身・型に問題があることを示しています。


✅ 「#VALUE!」エラーが出る原因と具体例

以下はよくある「#VALUE!」エラー発生原因と例です。


・ 数値演算に文字列が含まれている

例:

セルA1 = "abc"
セルB1 = 100

=A1 + B1

✅ 結果 → #VALUE!

文字列「abc」と数値100を足し算できないためエラーになります。


・セルに見えない空白や文字列が含まれている

セルに空白や見えない文字(スペース)が含まれている場合も計算できずエラーになります。


【Excel】空白セルを正しく判定する方法とは?ISBLANK/=""/COUNTAの違いと使い分けを解説

・引数が正しく指定されていない

DATE関数で引数に文字列を入れた場合など。

=DATE("abc", 5, 1)

✅ 結果 → #VALUE!


・ 配列演算の引数の範囲が異なる

=A1:A3 + B1:B2 のように範囲の行数が異なる場合。

✅ 結果 → #VALUE!


・ INDIRECT関数・VLOOKUP関数での参照不備

間違った文字列を参照しようとした場合にも発生します。


✅ 「#VALUE!」エラーの発生箇所を特定する方法

・ 数式内の参照セルを一つずつチェック

✅ 数値が入っているか
✅ 空白や文字列が混じっていないか


・ 数式バーでF2キーを押して編集モードで確認

✅ 引数部分が色付きで表示されるため、参照先の範囲間違いがわかる


・ 「エラーのトレース」を使う

[数式] → [エラーチェック] → [エラーのトレース] で参照元を確認可能。


✅ 「#VALUE!」エラーの対処法

原因ごとに以下のように対応します。


・ 数値と文字列が混じっている場合

✅ 数値以外の文字列を削除する
VALUE()関数で文字列を数値に変換できる場合変換する

例:

=VALUE(A1) + B1

【Excel】日付の引き算ができない時の対処方法【#VALUE!や計算できない原因を解消】

・ 見えない空白・スペースの除去

TRIM関数を使用して余分な空白を削除する。

例:

=TRIM(A1)

【Excel】TRIM関数とLEN関数の活用法とは?Excelで文字列処理をスマートにする便利テクニックを徹底解説

・ 範囲が不一致の配列計算を修正

✅ 計算範囲を合わせる


・ 引数の型を適正にする

関数の引数が文字列の場合は数値に修正するなど対応。


 

✅ IFERROR・ISERRORでエラーを非表示にする方法

資料提出・印刷前に「#VALUE!」を残したくない場合、 IFERRORやISERRORを活用 するのが便利です。


・ IFERRORを使う方法

構文:

=IFERROR(数式, エラー時の表示値)

例:除算エラー・文字列混入時に空白を返す

=IFERROR(A1 + B1, "")

✅ エラー時 → 空白
✅ 計算可能時 → 計算結果


【Excel】【初心者でも簡単】IFERROR関数の使い方を徹底解説!Excelのエラーを見やすく整える実務テクニック

◆ IF(ISERROR())を使う方法

古いバージョンのExcelや柔軟な分岐が必要な場合に使用。

構文:

=IF(ISERROR(数式), エラー時の表示値, 数式)

例:

=IF(ISERROR(A1 + B1), "", A1 + B1)

【Excel】ISERRORを使った条件付き書式の使い方|エラーを見やすくする方法

■実務で使える応用例

・ 見積書・請求書の金額計算時

計算時に文字列混入でエラーにならないよう

=IFERROR(数量セル * 単価セル, 0)

で対応しエラーを回避。


・ 集計表でエラー回避しながら合計値計算

各セルで

=IFERROR(A1/B1, 0)

とし、SUM関数で集計時に正確に合計可能。


・ データ整理で文字列混入をチェック

ISTEXT関数と併用し文字列混入セルを抽出して事前に修正する方法も実務で有効です。


 

✅ 提出・印刷前のエラーチェック方法

Ctrl + F検索 → 「#VALUE!」で全エラー箇所を検出
✅ 条件付き書式で =ISERROR(A1) と設定しエラー箇所を赤くする
✅ 確認後、適切に修正またはIFERRORで非表示にする


■よくある質問(FAQ)

Q1:#VALUE!エラーを放置してもいいですか?

✅ 見栄えが悪くなるだけでなく、集計エラーや取引先への提出資料で信頼を失う可能性があります。


【Excel】数式エラーを表示しない方法|資料の見栄えを整えるエラー対策完全ガイド

Q2:IFERRORで空白と0はどちらを返すべき?

  • 空白(""):見た目重視で印刷資料向け
  • 0:集計が必要な場合向け

資料の用途に応じて使い分けましょう。


【Excel】【保存版】IFERROR関数で空白を返す方法|Excelでエラー時にすっきり見せる実務テクニック

Q3:IFERRORで計算ミスを隠してしまうことはありますか?

✅ あります。
根本原因(文字列混入・型ミス)を修正した上でIFERRORで対応することが大切です。


■まとめ:「#VALUE!」エラーを恐れず管理できるスキルを持とう

✅ 「#VALUE!」エラーは 引数・セルの型不一致や文字列混入 で発生
TRIM・VALUE関数で文字列処理や型変換を行うことが有効
✅ IFERROR・IF(ISERROR())で資料提出前に非表示化可能
✅ エラーチェック体制を整えることで提出資料の信頼度アップ


・今日から使える!コピペOK テンプレ集

シーン数式例
計算エラー時に空白=IFERROR(A1 + B1, "")
計算エラー時に0返し=IFERROR(A1 + B1, 0)
TRIMで文字列の空白除去=TRIM(A1)
VALUEで文字列を数値化=VALUE(A1)
ISERRORによるエラー管理=IF(ISERROR(A1 + B1), "", A1 + B1)

Excelの「#VALUE!」エラーを理解し使いこなせるだけで、あなたの資料作成の品質は格段に向上します。
ぜひ明日から業務に取り入れ、エラーのない見やすいExcel表を作りましょう。

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