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【Excel】昇順・降順に並べる方法|基本操作から関数・応用例まで徹底解説

Excelでデータを整理・分析する際に欠かせないのが「昇順(小さい順・あいうえお順)」「降順(大きい順・逆順)」の並べ替え機能です。売上データのランキング作成、社員名簿の整理、日付順の並び替えなど、実務ではあらゆる場面で活用されます。

しかし実際には「昇順にしたのに順番が崩れる」「降順にしたら見出しまで動いてしまった」などのトラブルが発生することもあります。

この記事では「Excel 昇順 降順」と検索している方に向けて、 並べ替えの基本操作、トラブル解決方法、関数による自動化、実務での応用例 を徹底解説します。

✅ Excelの昇順・降順とは?

  • 昇順(小さい順)
    数値 → 小さい値から大きい値へ(1, 2, 3…)
    文字列 → あいうえお順、アルファベット順(A, B, C…)
    日付 → 古い日付から新しい日付へ
  • 降順(大きい順)
    数値 → 大きい値から小さい値へ(100, 50, 10…)
    文字列 → 逆の順序(ん → あ、Z → A)
    日付 → 新しい日付から古い日付へ

➡️ データの型(数値・文字列・日付)によって並び方が変わる点が重要です。

参考:【Excel】表を五十音順、数値の昇順、降順の並び替え方法


✅ 基本操作で昇順・降順に並べる方法


・リボンの並べ替えボタンを使う

  1. 並べ替えたい列を選択
  2. [データ] タブ → [昇順(A→Z)] または [降順(Z→A)] をクリック
    ➡️ 選択した列を基準に、他の列も連動して並び替えられます。
    参考:【Excel】開発タブが追加できない?原因と解決策をわかりやすく解説

・並べ替えダイアログを使う

複数条件で並べ替えたいときは「並べ替えダイアログ」を活用。

  1. データ範囲を選択
  2. [データ] → [並べ替え]
  3. 基準列・昇順/降順を指定
  4. 「レベルの追加」で複数条件を設定

📌 例:

  • まず部署ごとに昇順
  • 部署内で売上を降順

➡️ データが整理され、グループごとのランキングが作成できます。

参考:【Excel】表から抽出して新しい表を作る方法まとめ|関数・フィルター・ピボットで効率化


✅ 昇順・降順で起こりやすいトラブルと解決方法


・トラブル1:1, 10, 2 の順になってしまう

➡️ 数字が文字列として扱われている可能性があります。

解決策

  • 「区切り位置」機能で文字列を数値に変換
  • =VALUE(A1) で数値に変換
  • セルの書式を「標準」に変更して再入力

・トラブル2:見出し行まで並び替えられる

➡️ 見出し行をデータと一緒に選択しているのが原因。

解決策
並べ替えダイアログで「先頭行をデータの見出しとして使用」にチェックを入れる。


・トラブル3:漢字やカタカナが期待通りに並ばない

➡️ Excelは「ふりがな」を基準に並び替えます。

解決策

  • [データ] → [ふりがなの編集] で正しい読みを設定
  • 並べ替えオプションで「ふりがなを使わない」を選択

・トラブル4:結合セルがあると並べ替えできない

➡️ セル結合は並べ替えの障害になります。

解決策
結合を解除してから並べ替えを実行。




✅ 関数で昇順・降順を自動化(Excel 365以降)

最新のExcelでは、並べ替えを関数で自動化できます。


・SORT関数

=SORT(A2:C20,1,1)   → 昇順
=SORT(A2:C20,1,-1)  → 降順

➡️ 1列目を基準に並べ替え。新しいデータを入力しても自動更新されます。


・SORTBY関数

=SORTBY(A2:C20,B2:B20,-1)

➡️ B列を基準に降順並べ替え。複数条件も指定可能です。


・LARGE関数・SMALL関数

  • =LARGE(A2:A20,1) → 最大値(降順1位)
  • =SMALL(A2:A20,1) → 最小値(昇順1位)

➡️ 特定の順位の値を取り出すのに便利。


✅ 実務での活用例


・売上ランキングの作成

売上を降順に並べ替えて上位商品を表示。SORT + INDEX で商品名と売上をペアで表示可能。


・社員名簿の整理

氏名を昇順に、入社日を降順に並べることで見やすい名簿を作成。


・日付順のタスク管理

期限日を昇順に並べ替えることで、優先度がひと目でわかる。


・在庫管理

在庫数を降順にして「在庫が多い商品」、昇順にして「在庫切れに近い商品」を確認。


✅ 昇順・降順で失敗しないためのチェックリスト

  • データの型(数値・文字列・日付)を揃えたか?
  • 見出し行を誤って含めていないか?
  • 全角・半角や空白の混在を解消したか?
  • 結合セルを解除したか?
  • Excel 365なら関数で自動化できないか検討したか?

■ まとめ:Excelの昇順・降順は「基準と形式」を意識すればうまくいく

Excelで昇順・降順に並べるのは基本的な操作ですが、数字や文字列、日付の扱いを誤ると順序が崩れます。

  • 基本操作 → [データ]タブの昇順/降順ボタン
  • 複数条件 → 並べ替えダイアログで「レベル追加」
  • トラブル対策 → データ型の確認・見出し設定・セル結合の解除
  • 自動化 → SORTSORTBYLARGESMALL 関数

✅ まとめ:正しい手順とデータ整備を徹底すれば、昇順・降順を自在に使いこなせ、ランキング表や分析資料も効率的に作成できます。

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