オープンエラーハンドリングはファイルオープンに関連するエラーに焦点を当てたものです。 一方、エラーハンドリングは、プログラム内で発生するあらゆる種類のエラーに対処するための一般ようなアプローチで、ファイルオープン以外の操作でも使用されます。
エラーハンドリングとは
・プログラム内で発生するあらゆる種類のエラーに対処するための一般的なアプローチです。コード内でエラーが発生した場合に、エラー処理のコードを実行して、プログラムが止まらないようにします。
・目的としては、エラーが発生した場合にエラーメッセージを表示したり、エラーをログに記録したり、代替処理を実行したりすることです。また、エラー情報をクリアして、プログラムが通常の実行に戻ることもあります。
オープンエラーハンドリングとは
・特にファイルを開く(オープンする)操作に関連するエラーに対処するためのエラーハンドリングの種類です。
・ファイルを開く操作は、ファイルが存在しない、アクセス権がない、ファイルが破損している、外部リンクが切れているなど、さまざまな理由でエラーが発生する可能性があります。処理を中断させないためにエラーハンドリングが重要です。
・ファイルを開く際に発生するエラーに対処するために、エラーハンドリングのテクニックを特に適用したものです。エラーが発生する可能性が高いファイルのオープンオペレーションに焦点を当てています。
【オープンエラーハンドリングの一般的な手法】
・エラーハンドラの設定: エラーハンドラを設定し、エラーが発生したときに実行される特定の処理を定義します。エラーハンドラは、On Errorステートメントを使用して設定されます。
・エラー発生箇所の識別: ファイルを開くコードの順序でエラー発生箇所を特定し、エラー発生箇所に適切なエラーハンドラを配置します。
・エラー処理の実行: エラーが発生した場合、設定されたエラーハンドラが実行され、正しい対処が行われます。これにはエラーメッセージの表示、ログの記録、代替処理の実行などが含まれます。
・エラー情報のクリア: エラーハンドラ内でエラー情報をクリアにすることで、以降の処理で不要なエラー情報が影響を及ぼさないようにします。
【サンプルコード】
Sub OpenFileWithErrorHandler() Dim filePath As String Dim targetWorkbook As Workbook On Error GoTo ErrorHandler ' エラーハンドラを設定 ' ファイルパスを指定 filePath = "C:\Path\To\Your\File.xlsx" ' 例: 適切なファイルパスを指定 ' ファイルを開く Set targetWorkbook = Workbooks.Open(filePath) ' エラーがない場合はエラーハンドラをスキップ Exit Sub ErrorHandler: MsgBox "ファイルを開く際にエラーが発生しました: " & Err.Description ' エラー情報をクリア Err.Clear ' ここにエラー発生時の処理を記述する(例: 代替ファイルを開く、ログを記録するなど) End Sub
この例では、On Error GoTo ErrorHandlerステートによってエラーハンドラが設定されており、ファイルを開く際にエラーが発生した場合にラベルにジャンプしてエラー処理を行います。エラーハンドラ内では、エラーメッセージを表示してエラー情報ErrorHandlerをクリアし、必要に応じて代替処理を行うことができます。
オープンエラーハンドリングにより、予期しない状況でのプログラムのクラッシュを防ぎつつ、エラーが発生した場合にも適切な対処を行うことができます。