Excel VBAにおけるオブジェクトブラウザでオブジェクトが表示されない場合の原因と対策に関する記事になります。
このような状況は、VBAプロジェクトの開発において遭遇する可能性があります。原因は複数考えられますが、それぞれに対応する解決策を試してみてください。【VBA】オブジェクトブラウザの基本的な使用方法
オブジェクトブラウザが表示されない【原因と対策】
■ライブラリが選択されていない
【原因】
オブジェクトブラウザは様々なライブラリからオブジェクトの情報を表示しますが、特定のライブラリが選択されていない場合、そのライブラリのオブジェクトは表示されません。
【対策】
オブジェクトブラウザの上部にあるドロップダウンメニューから、表示したいオブジェクトが含まれるライブラリを選択してください。Excelのオブジェクトを表示したい場合は、「Excel」ライブラリを選択します。
■参照設定が不適切
【原因】
VBAプロジェクトで必要な外部ライブラリへの参照が設定されていない、または破損している場合、関連するオブジェクトがオブジェクトブラウザに表示されないことがあります。
【対策】
VBAエディタの「ツール」メニューから「参照設定」を選択し、必要なライブラリが選択されていることを確認してください。不明なライブラリがある場合は、それを解除または修正してください。
■VBAエディタの不具合
【原因】
VBAエディタ自体の不具合や設定の問題により、オブジェクトが正しく表示されないことがあります。
【対策】
ExcelやVBAエディタを再起動してみてください。それでも解決しない場合は、Officeの修復機能を使用するか、最悪の場合はOfficeの再インストールを検討してください。
■セキュリティ設定による制限
【原因】
Excelのマクロセキュリティ設定が厳しい場合、特定のマクロやアドインが実行されず、関連するオブジェクトがオブジェクトブラウザに表示されないことがあります。
【対策】
Excelの「ファイル」タブから「オプション」>「セキュリティセンター」>「セキュリティセンターの設定」>「マクロの設定」で、マクロ設定を確認し、必要に応じてセキュリティレベルを下げてください。ただし、セキュリティリスクを適切に理解した上で行ってください。
■プロジェクトの破損
【原因】VBAプロジェクトファイル自体が何らかの理由で破損している場合、オブジェクトブラウザでオブジェクトが表示されないことがあります。
【対策】
プロジェクトのバックアップがあれば、それを復元してください。また、プロジェクトを新しいファイルにコピーしてみることで問題が解決する場合があります。