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【VBA】変数を文字列型・整数型・小数点型への型変換関数の使用方法

Excel VBA(Visual Basic for Applications)では、データ型を変換するための関数がいくつか用意されています。これらの関数を使用することで、数値を文字列に、文字列を数値に変換するなど、異なるデータ型間でのデータの扱いを容易にすることができます。
ここでは、CInt、CLong、CDbl、CStrの4つの変換関数について解説します。

整数型に変換:Cint

【概要】
CInt関数は、式を整数型(Integer)に変換します。この関数は、-32,768 から 32,767 の範囲の整数値に対して使用されます。

Dim exampleVariable As Variant
exampleVariable = "123"
MsgBox CInt(exampleVariable)

長整数型に変換:CLong

【概要】
CLong関数は、式を長整数型(Long)に変換します。この関数は、より大きな範囲の整数、-2,147,483,648 から 2,147,483,647 の範囲に対して使用します。

Dim exampleVariable As Variant
exampleVariable = "123456"
MsgBox CLong(exampleVariable)

小数点数型に変換:CDbl

【概要】
CDbl関数は、式を倍精度浮動小数点数型(Double)に変換します。この関数は、大きな数値や小数点を含む数値に対して使用されます。

Dim exampleVariable As Variant
exampleVariable = "123.456"
MsgBox CDbl(exampleVariable)

文字列型に変換:CStr

【概要】
CStr関数は、式を文字列型(String)に変換します。数値をテキスト形式で扱いたい場合などに使用します。

Dim exampleVariable As Variant
exampleVariable = 123
MsgBox CStr(exampleVariable)

使用ポイント

  • 変換の必要性
    VBAでは、特定のデータ型が必要な関数やメソッドがあります。適切なデータ型を使用することで、エラーを防ぎ、期待通りの動作を実現できます。
  • 型変換のエラー
    型変換関数を使用する際には、変換が可能かどうかを事前に考慮する必要があります。例えば、文字列が数値に変換できない場合にCIntを使用すると、エラーが発生します。
  • パフォーマンス
    特に大量のデータを扱う場合にパフォーマンスに影響を与える可能性があります。必要な場合のみ型変換を使用し、不要な変換は避けることが推奨されます。

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