Excel VBAでは、通常のFor-Nextループがカウンターを1つずつ増加させますが、この増分を変更して任意の数値で増やすことができます。構文と具体的な使用例を以下に示します。
For-Nextループで2ずつ増やす基本構文
For文でカウンターを2回増やすための基本的な構文は以下の通りです。
For 変数 = 開始値 To 終了値 Step 2
' 実行したい処理
Next 変数
ここで、Step 2の部分がキーとなり、この値を変更することで増分を制御できます。Stepには正の数値だけでなく、損失の数値も設定可能で、カウントダウンするループも作成できます。
2ずつ増やす実践的な例
例1【 2つずつ増やしながら数値を出力】
以下のVBAコードは、1から20までの数を2ずつ増やしながら出力する簡単な例です。
Sub IncrementByTwo()
Dim i As Integer
For i = 1 To 20 Step 2
Debug.Print i
Next i
End Sub
このサンプルコードを実行すると、1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19 という数値が出力されます。
例2【条件付きで特定の範囲の数値を処理】
もう少し実用的な例として、特定の範囲内の奇数だけを処理する方法を考えます。
Sub ProcessOddNumbers()
Dim i As Integer
For i = 1 To 100 Step 2
' 奇数の数値に対して何らかの処理を行う
Debug.Print "Processing number: " & i
Next i
End Sub
このサンプルコードでは、1から100までの奇数に対して処理を行います。このようにStep活用することで、特定の条件に一致する要素に効率的にアクセスすることが可能です。