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【Excel】2軸のグラフを作成する方法|数値の桁が違うデータを正確に比較する実務必須テクニック

Excelで複数の数値データをグラフにまとめると、「数値の桁が違っていてうまく比較できない」という悩みが非常に多く発生します。たとえば「売上は数百万円、利益率は10〜30%」「アクセス数は1〜10万、クリック率は0.1〜3%」といったケースです。同じ軸で表示すると小さい方の線が横一直線になってしまい、変化や傾向がまったく読み取れません。

こうしたときに役立つのが 「2軸グラフ(第2軸)」 です。
2つの異なる軸を用意することで、桁の違うデータを“同じグラフ内で”正しく比較できるようになります。実務では分析資料・報告書・売上管理・サイト解析など、あらゆる場面で2軸グラフが活躍します。

この記事では、Excelの標準機能だけを使い、2軸グラフの基本操作から見やすい調整方法、実務でよくある分析例、そして自動化やRPA活用まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。

目次

✅ 2軸グラフとは何か|桁の違うデータを比較するための機能

2軸グラフとは、グラフの左右に 「縦軸(Y軸)」が2つある形式 のグラフのことです。

  • 左側の縦軸 → 主軸(Primary Axis)
  • 右側の縦軸 → 第2軸(Secondary Axis)

第2軸を使うことで、大きさがまったく違うデータを適切に重ねて比較できます。

・2軸グラフが必要となる典型的な例

  • 売上(円)と利益率(%)
  • PV(アクセス数)とコンバージョン率(%)
  • 生産量(個数)と不良率(%)
  • 気温(℃)と来店人数
  • 広告費(円)とCTR(クリック率)

一方の数値が大きく、もう一方が小さいときに非常に有効です。


✅ Excelで2軸グラフを作成する方法|最も基本的な手順を詳しく解説

ここでは「売上(A列)」「利益率(B列)」の2つのデータから2軸グラフを作成する例で手順を説明します。


・手順1:グラフにしたい範囲を選択する

  1. A1〜B13 など、見出しを含めてドラッグして範囲選択します。
  2. 横軸にするデータ(年・月・日など)は1列目に、比較する数値は隣の列に配置します。

範囲選択がうまくできていない場合、意図しないグラフが作成されるため、最初のステップが重要です。


・手順2:挿入タブ →「折れ線グラフ」を選択

  1. Excel上部の [挿入]タブ をクリック
  2. 「折れ線」または「集合縦棒+折れ線」など、基本のグラフを作る

最初は「二重軸」ではなく通常のグラフを作成するのがポイントです。


・手順3:利益率の系列を「第2軸」に変更する

グラフが作成されたら、次は特定の系列(例:利益率)を第2軸に移動します。

手順:

  1. 利益率の折れ線(または棒)をクリック
  2. 右クリック → [データ系列の書式設定]
  3. 「系列のオプション」から [第2軸] を選択

すると、右側に新しい縦軸が表示され、2軸グラフになります。


・手順4:グラフタイトル・軸ラベルを設定する

見やすい資料にするには以下を必ず調整します。

  • タイトル
  • 左軸ラベル(例:売上)
  • 右軸ラベル(例:利益率)
  • マーカーの形・色

特に複数の指標がある場合は色の使い分けが重要です。


・手順5:グラフのレイアウト・配色を調整して完成

見やすい2軸グラフにするために、次の細かな調整が役立ちます。

  • 主軸と第2軸の最小値・最大値の調整
  • メモリ幅の揃え方
  • 線の太さやマーカー形状の最適化
  • 背景色の削除(白背景にすると資料向けになる)

これで実務で使える高品質な2軸グラフが完成します。


✅ 2軸グラフの種類と用途|比較したい内容に応じて最適な形式を選ぶ

2軸グラフにはいくつかバリエーションがあります。
Excelの標準機能で作成できる主な形式を紹介します。


・折れ線×折れ線の2軸グラフ

両方のデータの推移を明確に見たい場合に適しています。

例:

  • 売上とコストの推移
  • 気温と電力消費量

・棒グラフ×折れ線の2軸グラフ

最も実務で使われる形式。売上と利益率など、性質の異なる指標を重ねるのに最適です。

例:

  • 売上(棒)+利益率(線)
  • PV(棒)+コンバージョン率(線)

棒は量、線は比率というように、意味の違いが視覚的にわかりやすい構造になります。


・棒グラフ×棒グラフの2軸

あまり使われませんが、大量のデータを比較するときに有効な場合があります。

参考:【Excel】グラフを作成するコツ|見やすく正確に伝わる資料の作り方


✅ 2軸グラフがうまく作れないときの対処法|初心者がつまずきやすいポイント

2軸グラフは便利ですが、操作を間違えると意図しないグラフになることがあります。
よくあるミスと対策を紹介します。


・データ系列の選択がうまくできない

線や棒がうまく選択できない場合は、グラフの中で1度クリックしてから「選択ウィンドウ」を使うと確実です。

手順:
ホーム → 検索と選択 → オブジェクトの選択 → 選択ウィンドウ

シリーズ名ごとに要素が表示されます。


・横軸が正しく表示されない

データ範囲の選択がずれている場合があります。
作成後に「データの選択」から範囲を修正できます。


・第2軸がないまま表示されてしまう

系列の書式設定で 第2軸を選択したかどうか を必ず確認しましょう。


・棒と折れ線の組み合わせが崩れる

“グラフの種類の変更” から、系列ごとに形状を調整できます。

参考:【Excel】散布図を作成する方法|データの相関関係を可視化する基本と実務活用を徹底解説




✅ 実務でよく使う2軸グラフの例|ビジネスで活躍する場面をイメージしよう

2軸グラフは資料作成や業務分析で最も使われるグラフのひとつです。


・例1:売上と利益率を比較する資料

  • 売上は棒
  • 利益率は折れ線

桁が違うため、2軸が必須の分析です。
季節変動やキャンペーン効果を読み取るのに適しています。


・例2:PV(アクセス数)とCTR(クリック率)

Web解析では非常に一般的な形式です。

  • PVは大きな数字
  • CTRは小さい数字

2軸にすることで傾向が一目でわかります。


・例3:生産量と不良率

製造業のレポートでよく使われる組み合わせです。

  • 生産量=棒
  • 不良率=折れ線

不良率の改善施策の効果も確認できます。


✅ 見やすい2軸グラフの作り方|資料品質を上げる編集ポイント

ここでは、実務で“伝わるグラフ”にするための編集テクニックを紹介します。


・軸タイトルを必ず付ける

例:

  • 左軸:売上(円)
  • 右軸:利益率(%)

・配色に意味を持たせる

例:

  • 棒グラフは青
  • 折れ線はオレンジ

同系色にすると見にくくなるため注意。


・メモリ幅を調整して読みやすくする

利益率の軸が 0〜100% のままだと変化が見えにくい場合は、
例:10〜30% に調整する
といった工夫が有効です。


・余計な背景線や枠線を削る

資料では極力シンプルなほうが伝わります。


✅ Excel × RPA(UiPath)で2軸グラフを自動生成することも可能

実務で毎月同じグラフを作成している場合、RPA(UiPathやPower Automate Desktop)と組み合わせると自動化が可能です。


・RPAでできること

  • Excelデータの読み込み
  • 2軸グラフの自動作成
  • 軸設定の変更(第2軸の有効化)
  • グラフの画像出力
  • PowerPointへの貼り付け
  • メールで報告書を自動送信

毎月の定例作業を自動化できるため、RPAの導入効果が出やすい業務の一つです。


✅ 2軸グラフのメリットと注意点|使うべき場面と避けるべき場面

2軸グラフは便利ですが、誤った使い方をすると誤解を与えかねません。


・メリット

  • 違う桁のデータでも比較できる
  • 折れ線と棒を組み合わせて見やすい
  • 時系列の傾向がわかりやすい

・注意点

  1. 軸の最小値・最大値を調整しすぎると意図しない印象を与える
  2. 2軸が多すぎると読み手が混乱する(基本は2系列まで)
  3. 配色が近いと誤読につながる

正しく使えば非常に強力な分析ツールですが、見せ方によって情報がぶれる可能性がある点も理解しておきましょう。


✅ まとめ:2軸グラフは桁の異なるデータ比較に不可欠な分析ツール

最後に、この記事の重要ポイントを整理します。

  • 2軸グラフは「桁の異なるデータを同時比較するためのグラフ」
  • 手順は「データ選択 → 基本グラフ作成 → 系列を第2軸へ変更」の3ステップ
  • 棒×折れ線が最も実務で使われる
  • 軸タイトル・色・メモリ幅を調整することで資料品質が大きく向上
  • 売上×利益率、PV×CTR、生産量×不良率など実務で役立つ組み合わせが豊富
  • RPAと組み合わせればグラフ作成を自動化することも可能

2軸グラフは、ただ見た目が便利なだけではなく、分析の精度と資料の説得力を大幅に高める強力な手段です。
まだ使い慣れていない方は、ぜひこの機会に業務へ取り入れてみてください。

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