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【Excel】取り消し線 ショートカットできない原因と解決法まとめ

Excelを使っていると便利なショートカットがたくさんありますが、その中でも「取り消し線」を付けるショートカット Ctrl+5 は、作業スピードを大きく高めてくれる機能の一つです。ところが、実際に押しても取り消し線が付かない、動作しないといった声もよく耳にします。特に初心者だけでなく、普段からExcelを使い慣れている方でも原因が分からず困惑することが少なくありません。

この記事では「Excel 取り消し線 ショートカット できない」と検索した方に向けて、原因と解決法を徹底的に解説します。背景知識や応用的な操作方法も交えながら、実務で役立つ知識をまとめました。

✅ Excel取り消し線ショートカットができないときの主な原因

ショートカットキー「Ctrl+5」で取り消し線が反応しない場合、以下のような原因が考えられます。

  • キーボード操作の誤りや環境依存の問題
  • Excel以外のショートカットと競合している
  • 選択範囲や入力モードの影響
  • ショートカットが効かないバージョンや設定の制限
  • 特殊なシート保護や条件付き書式の影響

それぞれ詳しく見ていきましょう。

参考:【Excel】取り消し線を付ける方法


✅ キーボード操作や環境依存による問題

・数字の「5」とテンキーの「5」を混同している

Excelの取り消し線ショートカットは Ctrl+5(キーボード上段の数字キー) です。
テンキー側の「5」を押しても反応しない場合があります。ノートPCや一部キーボードでは、NumLockの状態によっても動作が変わるため、ショートカットが効かない原因となります。

対処法

  • NumLockをオンにしてみる
  • 可能ならテンキーではなく上段の数字キーを使う
  • 外付けキーボードで試してみて反応を確認する

・キーボードの配列や言語設定の影響

日本語キーボードと英語キーボードでは、一部のキー配列が異なります。そのためショートカットの動作が不安定になることがあります。特に英語配列のPCを日本語設定で使っている場合や、リモート環境では注意が必要です。

対処法

  • Windowsのキーボード設定を確認し、使用環境に合った配列に設定する
  • Excel以外のアプリでも「Ctrl+5」が効くかどうか試す
  • 他のショートカットキー(例:Ctrl+Bで太字)と比較して検証する

✅ Excel以外のショートカットとの競合

・他のソフトウェアがショートカットを奪っている

Excel自体には問題がなくても、常駐アプリや他のソフトが「Ctrl+5」を別の機能に割り当てているケースがあります。たとえば、キーボード操作をカスタマイズするツールや、チャット・配信系アプリでショートカット設定がされていると競合が起きます。

対処法

  • 常駐アプリを一時停止してExcelで試す
  • PCをセーフモードで起動してExcelのみで確認する
  • 競合アプリのショートカット設定を変更する

・Excelアドインによる影響

一部のアドインはExcelの標準ショートカット動作に干渉することがあります。特に業務用アドインやマクロを組み込んだ環境では、ショートカットが無効化されるケースもあります。

対処法

  • [ファイル] → [オプション] → [アドイン] から不要なアドインを停止
  • アドインを外した状態でショートカットが有効になるかを確認する

参考:【Excel】開発タブがない?表示されない原因と対処法を初心者向けにわかりやすく解説


✅ 選択範囲や入力モードの影響

・セル編集中には効かない

「Ctrl+5」はセル編集中(数式や文字入力の途中)には動作しません。これはExcelの仕様であり、セルを確定してからショートカットを押す必要があります。

対処法

  • 文字入力中は一度「Enter」で確定してから「Ctrl+5」を押す
  • 入力中に取り消し線を設定したい場合は、右クリックメニューから「セルの書式設定」を使う

・選択範囲が不適切

取り消し線はセル全体ではなく「セル内の文字」に適用されます。そのため空白セルを選んで「Ctrl+5」を押しても変化がありません。

対処法

  • 必ず取り消し線を付けたい文字列を含むセルを選択する
  • セル内の一部だけに適用したい場合は、対象文字をドラッグして範囲選択してからショートカットを押す

✅ バージョンや設定による制限

・古いExcelバージョンでの不具合

Excel 2003以前など古いバージョンでは、取り消し線ショートカットが安定して動作しないケースがあります。職場の環境によっては古いExcelを使っていることもあるため注意が必要です。

対処法

  • 可能であればExcelを最新バージョンにアップデートする
  • 更新できない場合は「セルの書式設定」で取り消し線を設定する運用に切り替える

・シート保護の影響

シートやブックが保護されていると、一部の書式変更ができないように制限されることがあります。その場合、ショートカットも効きません。

対処法

  • [校閲] → [シート保護の解除] で制限を外す(パスワードが必要な場合もあり)
  • 保護を解除できない場合は、管理者に確認する

参考:【Excel】シートコピー できない原因と解決方法|エラー別対策と実務での予防策


✅ 条件付き書式や書式設定の影響

条件付き書式で「値が0以下のとき取り消し線」といった設定が入っていると、ショートカットで外そうとしても自動的に戻ってしまいます。

対処法

  • [ホーム] → [条件付き書式] → [ルールの管理] で取り消し線ルールを確認
  • 不要なルールは削除または修正する

参考:【Excel】条件付き書式の基本とは?仕組みと設定方法をわかりやすく解説【初心者向け実務活用例つき】


✅ 取り消し線ショートカットができないときの代替方法

ショートカットがどうしても使えない環境では、以下の方法で代用できます。

  • リボンから設定
    [ホーム] → [フォント] グループ右下の「ダイアログボックス起動ツール」→ フォント設定 → 「取り消し線」にチェック
  • 右クリックから設定
    セルを選択 → 右クリック → [セルの書式設定] → [フォント] → 「取り消し線」
  • クイックアクセスツールバーに登録
    よく使う場合は「取り消し線」をクイックアクセスツールバーに追加すれば、ワンクリックで操作可能になります。

✅ 実務での活用例と注意点

  • タスク管理表
    完了したタスクに取り消し線を入れて進捗を見える化
  • 在庫管理
    販売済み商品に線を入れて「完売」を明示
  • 資料作成
    修正点や不要になった内容を「取り消し線」で残しておき、相手に変更履歴を示す

ただし、共有ファイルでは「取り消し線=削除済み」と誤解される場合もあるため、チーム内でルールを統一することが大切です。


■ まとめ:Excel取り消し線ショートカットができない原因を解消しよう

Excelの取り消し線ショートカット「Ctrl+5」ができないときは、 キーボードの環境依存・ショートカット競合・選択範囲や編集中の制限・シート保護・条件付き書式の影響 が主な原因です。

一つずつ確認すれば必ず解決できますし、代替方法もあるため「使えないから諦める」という状況にはなりません。

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