業務で受け取るデータがTXTファイル形式で提供されているケースは、今でも非常に多くあります。
システムから出力されたログ、基幹システムのデータ、他社から受け取る実績データなど、TXT形式は「軽くて汎用的」という理由から多用されています。
しかし、そのTXTファイルをExcelに取り込む作業となると、多くの人が毎回同じ手順を手作業で繰り返しているのが現状です。
ダブルクリックして開く、区切り文字を選ぶ、文字化けを直す、列幅を調整する…。
この作業は単純ですが、件数が増えるほどミスが起きやすく、時間も確実に奪われます。
この記事では、Excelを使ってTXTファイルを自動で・安全に・再利用可能な形で取り込む方法を、基本から実務レベルまで徹底解説します。
Power Queryを使った方法、更新を前提とした設計、失敗しやすいポイントまで網羅していますので、「もうTXT取込で悩みたくない」という方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
目次
- ✅ ExcelでTXTファイルを取り込む方法の全体像
- ・ExcelでTXTを扱う主な3つの方法
- ✅ TXTファイルを直接開く方法と限界
- ・TXTファイルを直接開く手順
- ・この方法の問題点
- ✅ データの取得機能を使ったTXT取込
- ・データの取得からTXTを読み込む手順
- ・この方法の特徴
- ✅ Power QueryでTXTファイルを自動取り込みするメリット
- ・Power Queryを使うべき理由
- ✅ Power Queryで単一TXTファイルを取り込む手順
- ・TXTファイルを指定する手順
- ・プレビュー画面での確認ポイント
- ✅ Power Queryエディターでの設定と確認
- ・列名が正しく設定されているか
- ・不要な列・空白行の削除
- ✅ TXTファイルをフォルダ単位で自動取り込みする方法
- ・フォルダからTXTを取得する手順
- ・自動統合の仕組み
- ✅ 更新ボタンだけで最新TXTを反映する方法
- ・更新の流れ
- ✅ 文字化けが発生する原因と対処法
- ・主な原因
- ・Power Queryでの対処
- ✅ 実務でありがちな失敗例
- ・列数が合わない
- ・更新時にエラーが出る
- ✅ TXT取込を業務自動化につなげる考え方
- ✅ まとめ:ExcelでTXTファイル取込を自動化しよう
✅ ExcelでTXTファイルを取り込む方法の全体像
TXT取込には複数の方法があり、目的に合わない手段を選ぶと後で必ず困ります。
「とりあえず開けたからOK」と考えてしまうと、更新ができない、再利用できない、文字化けする、といった問題が発生します。
この章を読まずに進めると、後半で「なぜこの方法を使うのか」が分からなくなります。
実務で安定運用するためにも、まず全体像を押さえましょう。
・ExcelでTXTを扱う主な3つの方法
ExcelでTXTファイルを扱う方法は、大きく分けて次の3つです。
- TXTファイルを直接開く
- データの取得機能を使って読み込む
- Power Queryを使って自動取り込みする
一時的な確認であれば1でも問題ありませんが、
業務で繰り返し使うなら3が最適解になります。
✅ TXTファイルを直接開く方法と限界
多くの人が最初に行うのが、この方法です。
ただし、自動化や再利用には向いていません。
・TXTファイルを直接開く手順
- Excelを起動する
- 「ファイル」→「開く」を選択
- ファイルの種類を「テキストファイル」に変更
- 対象のTXTファイルを選択
- テキストファイルウィザードで区切り文字を指定
・この方法の問題点
- 毎回同じ操作が必要
- 更新ができない
- 文字コードの指定を間違えやすい
- 作業履歴が残らない
この方法は「確認用」と割り切るのが無難です。
✅ データの取得機能を使ったTXT取込
Excelの「データの取得」機能を使うと、少しだけ自動化に近づきます。
・データの取得からTXTを読み込む手順
- 「データ」タブをクリック
- 「データの取得」→「ファイルから」→「テキストまたはCSV」
- TXTファイルを選択
- プレビュー画面で区切り文字・文字コードを確認
- 「読み込み」または「変換データ」を選択
・この方法の特徴
- 区切り文字を視覚的に確認できる
- CSVと同様に扱える
- 更新は可能だが、柔軟性は低い
定型で単純なTXTなら十分ですが、
複数ファイルや更新前提の業務には不向きです。
✅ Power QueryでTXTファイルを自動取り込みするメリット
ここからが本記事の本題です。
Power Queryを使えば、TXT取込は「作業」ではなく「仕組み」に変わります。
・Power Queryを使うべき理由
- 一度設定すれば更新はワンクリック
- 区切り文字・文字コードを固定できる
- データ加工も同時に行える
- ファイル追加にも強い
「毎回やっている作業」を「更新」に変えられるのが最大の魅力です。
✅ Power Queryで単一TXTファイルを取り込む手順
まずは基本となる、1つのTXTファイルを取り込む方法から解説します。
・TXTファイルを指定する手順
- Excelを起動
- 「データ」タブをクリック
- 「データの取得」→「ファイルから」→「テキストまたはCSV」
- 対象のTXTファイルを選択
・プレビュー画面での確認ポイント
- 区切り文字(タブ・カンマ・スペースなど)
- 文字コード(UTF-8 / Shift-JIS など)
- 列数が正しく分割されているか
問題なければ「変換データ」をクリックします。
✅ Power Queryエディターでの設定と確認
Power Queryエディターでは、取込後の状態を必ず確認します。
・列名が正しく設定されているか
1行目が見出しの場合は、「1行目をヘッダーとして使用」を適用します。
・不要な列・空白行の削除
TXTファイルには、末尾に空行が含まれることがよくあります。
不要な行は事前に削除しておくことで、後工程が安定します。
参考:【Excel】Power Queryで複数ファイルを統合する方法|実務で失敗しない完全ガイド
✅ TXTファイルをフォルダ単位で自動取り込みする方法
実務では、TXTファイルが日付ごと・取引ごとに増えていくケースが多くあります。
この場合、フォルダ指定での取込が最適です。
・フォルダからTXTを取得する手順
- 「データの取得」→「ファイルから」→「フォルダーから」
- TXTファイルが保存されているフォルダを指定
- 「データの結合と変換」をクリック
・自動統合の仕組み
- サンプルファイルを基準に構造を判断
- 同じ形式のTXTをすべて結合
- 新しいファイル追加にも自動対応
✅ 更新ボタンだけで最新TXTを反映する方法
Power Query最大の強みは「更新」です。
・更新の流れ
- フォルダに新しいTXTファイルを追加
- Excel側で右クリック
- 「更新」をクリック
これだけで、最新データが反映されます。
参考:【Excel】TXTファイルを正しく読み込む方法(区切り・固定長対応)
✅ 文字化けが発生する原因と対処法
TXT取込で最も多いトラブルが文字化けです。
・主な原因
- 文字コードの不一致
- システム側の出力形式変更
・Power Queryでの対処
- プレビュー画面で文字コードを明示的に指定
- 必要に応じて再設定
✅ 実務でありがちな失敗例
・列数が合わない
→ 区切り文字が想定と異なっている可能性があります。
・更新時にエラーが出る
→ 空ファイルや異形式ファイルが混在していないか確認します。
✅ TXT取込を業務自動化につなげる考え方
TXTファイルは、RPAや業務自動化の入口になることが非常に多い形式です。
Power Queryで前処理を安定させておくことで、後続の集計・帳票作成・自動化がスムーズになります。
たとえば、
毎日出力されるTXTを自動で取り込み、Excelで整形し、その結果を使って次の処理へつなげる、といった流れが構築できます。
参考:【Excel】テキストファイルが文字化けする原因と対処法を徹底解説
✅ まとめ:ExcelでTXTファイル取込を自動化しよう
- TXTファイル取込はPower Queryが最適
- 一度設定すれば更新はワンクリック
- 文字化け・列ズレのリスクを大幅に削減
- 業務自動化・効率化の基盤になる
TXT取込を「面倒な作業」のままにしておくか、「仕組み」に変えるかで、
日々の業務効率は大きく変わります。
ぜひPower Queryを活用し、Excel業務を一段階レベルアップさせてください。