ExcelのVBAを利用して、効率的なテーブルを作成する方法を学びましょう。テーブル作成の基本から、ヘッダーの管理やテーブルスタイルの適用方法までを詳しく解説します。
基本的なテーブルの作成方法
テーブルに使用する情報を準備
テーブルを作成したい範囲を正確に決める必要があります。例として、A1からD10までの範囲をテーブル化するとします。
テーブルの作成コード
- Range型とListObject型の変数を宣言
- テーブルにしたい範囲をrng変数に設定
- Tbl変数にテーブルを作成
- テーブル名を設定
- テーブルのスタイルの設定
Sub CreateTable()
Dim rng As Range
Dim tbl As ListObject
' テーブルにしたい範囲を設定
Set rng = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").Range("A1:D10")
' テーブルを作成
Set tbl = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").ListObjects.Add(xlSrcRange, rng, , xlYes)
' テーブルの名前を設定 (オプション)
tbl.Name = "SampleTable"
' ヘッダーの有無に応じてテーブルのスタイルを設定
tbl.ShowHeaders = True
End Sub
ヘッダー名の変更方法とは
「ListColumns(1).Name = "ID"」ではテーブルの1列目のヘッダー名を「ID」に設定しています。
2行名以降もカッコ内の数値でテーブルの何列目かを指定します。
Sub ChangeHeaders()
Dim tbl As ListObject
' テーブルを指定
Set tbl = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").ListObjects("MyNewTable")
' 各ヘッダー名を変更
tbl.ListColumns(1).Name = "ID"
tbl.ListColumns(2).Name = "Name"
tbl.ListColumns(3).Name = "Age"
tbl.ListColumns(4).Name = "Address"
End Sub
テーブルのスタイルを変更する方法とは
テーブルスタイルは、テーブルの見た目(色、罫線、フォントなど)を制御するためのプリセットのデザインのことを指します。これを使用することで一貫性を持たせたり、プロフェッショナルな外観を持たせることができます。
VBAを使用してテーブルにスタイルを適用する基本的な方法です。
Sub ApplyTableStyle()
Dim tbl As ListObject
' テーブルの参照を設定
Set tbl = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").ListObjects("SampleTable")
' テーブルスタイルを適用
tbl.TableStyle = "TableStyleMedium9"
End Sub
Excel に含まれるテーブルスタイルの一部です。
【Light シリーズ】
- TableStyleLight1
- TableStyleLight2
- TableStyleLight3
... - TableStyleLight21
【Medium シリーズ】
- TableStyleMedium1
- TableStyleMedium2
- TableStyleMedium3
... - TableStyleMedium28
【Dark シリーズ】
- TableStyleDark1
- TableStyleDark2
... - TableStyleDark11
具体的なデザインや色合いを確認する場合はExcelの「テーブルのデザイン」タブを使用するか、VBAのマクロを使用してスタイルをテーブルに適用してみると良いでしょう。