Excelで業務を行っていると、フォルダ内のファイル名を一覧化したい、規則に沿ってファイル名を変更したい、毎日生成される大量の帳票をリネームして整理したいといった場面が多くあります。特に、日次レポート・請求書・システム出力ファイルなどは、出力されるファイル名がバラバラのため、整えないと管理しづらく、後の処理にも支障が出ることがあります。
しかし、ファイル名取得やリネームのVBAは、フォルダ操作・ループ処理・文字列処理などの知識が必要で、初心者にとってはコード作成が難しく感じる部分でもあります。実務では100個以上のファイルを一括で処理するケースもあり、そのたびに手作業でリネームしていては非常に非効率です。
そこで役に立つのが ChatGPTを使ったVBA自動生成 です。ChatGPTに「〇〇のルールでリネームしたい」「フォルダ内のファイル名を一覧化したい」と依頼するだけで、要件に合わせたコードをその場で生成してくれます。特にファイル操作はChatGPTの得意分野であり、実務レベルのVBAを短時間で構築することができます。
本記事では、ChatGPTを活用して ファイル名取得/ファイル名リネームのVBAを作成する方法 を、プロンプト例・生成コード・背景説明・実務例を交えて詳しく解説します。
目次
- ✅ ChatGPTを使うメリット|ファイル名取得・リネームVBAが数分で完成する
- ・フォルダ操作・Dir関数・Nameステートメントなどの複雑な構文を覚えなくて良い
- ・「条件付きリネーム」などの複雑な要件も会話しながら作れる
- ・大量のファイルに対して一括実行できる
- ・UiPathなどRPAと組み合わせると自動化効果がさらに上がる
- ✅ ChatGPTに依頼する基本プロンプト例(そのまま使える)
- ▶ ファイル名取得VBAを依頼するプロンプト例
- ▶ ファイル名リネームVBAを依頼するプロンプト例
- ✅ ChatGPTが生成するファイル名取得VBAの代表例
- ✅ ChatGPTが生成するファイル名リネームVBAの代表例
- ✅ ファイル名取得・リネームが必要になる実務シーン
- ✅ ChatGPTに依頼する際のコツ
- ・具体的な条件を伝えるほど精度が上がる
- ・ファイル名ルールを明確に伝える
- ・エラー時はそのままエラー内容を貼って相談する
- ・最初は簡単なコードから依頼し、徐々に複雑化する
- ❗ ChatGPTで作るVBAの注意点
- ・ファイル名に使用禁止文字がある場合はエラー
- ・フォルダ内のサブフォルダは標準コードでは取得されない
- ・日本語やスペースを含むパスも動作するよう明記する
- ・ファイルロック中のファイルはリネームできない
- ❗ UiPath・RPAと組み合わせると極めて強力
- ✅ まとめ:ChatGPTを使えばファイル名取得・リネームVBAは誰でも作れる
✅ ChatGPTを使うメリット|ファイル名取得・リネームVBAが数分で完成する
・フォルダ操作・Dir関数・Nameステートメントなどの複雑な構文を覚えなくて良い
ファイル操作はVBAの中でも覚えることが多く、初心者にとって難易度が高い領域です。ChatGPTは要求を理解して最適な構文を組み合わせてくれるため、知識がなくても実務レベルの処理を作れます。
・「条件付きリネーム」などの複雑な要件も会話しながら作れる
例えば、「ファイル名の前に日付を付ける」「後ろに枝番を付与」「一部文字列だけ置換」「フォルダ名を判定してリネーム」なども簡単に指示できます。
・大量のファイルに対して一括実行できる
手作業でリネームする必要がなくなり、毎日の業務時間を大幅に削減できます。
・UiPathなどRPAと組み合わせると自動化効果がさらに上がる
VBAでリネーム → RPAでファイル移動・データ抽出
といった流れは実務で非常に使われています。
✅ ChatGPTに依頼する基本プロンプト例(そのまま使える)
ChatGPTにファイル名取得やリネームVBAを作らせたい場合、以下のプロンプトが有効です。
▶ ファイル名取得VBAを依頼するプロンプト例
指定フォルダ内のファイル名一覧をExcelに書き出すVBAを作ってください。
条件は以下の通りです:
・フォルダ選択ダイアログでフォルダを選ぶ
・ファイル名・拡張子・作成日・更新日を一覧化
・書き出し先はSheet1のA2から
・Excelは上書きしない構造
・コメント付きでお願いします。
▶ ファイル名リネームVBAを依頼するプロンプト例
フォルダ内のExcelファイルを一括でリネームするVBAを作ってください。
条件は以下の通りです:
・フォルダ選択ダイアログでフォルダを選択
・ファイル名の先頭に今日の日付(yyyymmdd)を付ける
・ファイルパスに日本語が含まれていても動作すること
・変更後のファイル名が重複する場合は番号を付与
・処理完了後にメッセージを出すようにしてください。
このように、要件をそのまま「自然文」で説明すれば、ChatGPTが必要な構文を組み立ててくれます。
✅ ChatGPTが生成するファイル名取得VBAの代表例
以下はChatGPTが生成できる実務向けのサンプルコードです。
Sub GetFileList_ChatGPT()
Dim fDialog As FileDialog
Dim folderPath As String
Dim file As String
Dim row As Long
'--- フォルダ選択 ---
Set fDialog = Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker)
If fDialog.Show <> -1 Then Exit Sub
folderPath = fDialog.SelectedItems(1) & "\"
'--- 出力開始行 ---
row = 2
'--- ファイル取得 ---
file = Dir(folderPath & "*.*")
Do While file <> ""
With CreateObject("Scripting.FileSystemObject").GetFile(folderPath & file)
Range("A" & row).Value = .Name
Range("B" & row).Value = .Type
Range("C" & row).Value = .DateCreated
Range("D" & row).Value = .DateLastModified
End With
row = row + 1
file = Dir()
Loop
MsgBox "取得完了しました。"
End Sub
ChatGPTが生成するコードは、コメントつきで読みやすいのが特徴です。
✅ ChatGPTが生成するファイル名リネームVBAの代表例
以下は「日付付与リネーム」のサンプルです。
Sub RenameFiles_ChatGPT()
Dim fDialog As FileDialog
Dim folderPath As String
Dim file As String
Dim newName As String
Dim todayStr As String
Dim i As Long
todayStr = Format(Date, "yyyymmdd") & "_"
'--- フォルダ選択 ---
Set fDialog = Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker)
If fDialog.Show <> -1 Then Exit Sub
folderPath = fDialog.SelectedItems(1) & "\"
file = Dir(folderPath & "*.*")
Do While file <> ""
newName = todayStr & file
'--- 重複チェック ---
i = 1
While Dir(folderPath & newName) <> ""
newName = todayStr & i & "_" & file
i = i + 1
Wend
Name folderPath & file As folderPath & newName
file = Dir()
Loop
MsgBox "リネームが完了しました。"
End Sub
「重複時に番号付与する」などの細かい仕様も ChatGPT に任せられます。
参考:【VBA】 フォルダ内のファイル名を順番に取得してExcelに書き出す方法
✅ ファイル名取得・リネームが必要になる実務シーン
ファイル名取得/リネームは以下の業務で頻出します。
- 毎日生成されるレポートを日付付きで整理
- 同じ形式の帳票を大量に管理
- 顧客提出資料のファイル名統一
- システム出力CSVの名前を自動整形
- フォルダ監視型のRPAに渡すデータ準備
- スキャンPDFの自動整理
ChatGPTはこうした業務の“前処理”を簡単にコード化できます。
参考:【Power Automate Desktop】フォルダ内のファイル名を取得してExcelに書き出す方法
✅ ChatGPTに依頼する際のコツ
・具体的な条件を伝えるほど精度が上がる
曖昧な依頼よりも、条件を箇条書きで渡すと高品質なコードになります。
・ファイル名ルールを明確に伝える
例:
- 「yyyymmdd_元の名前」
- 「元の名前_枝番」
- 「特定のキーワードを置換」
ChatGPTは自然言語を解析して自動で構文化します。
・エラー時はそのままエラー内容を貼って相談する
ChatGPTはエラー原因の推測と改善が得意です。
・最初は簡単なコードから依頼し、徐々に複雑化する
一度動くコードができれば、カスタマイズがスムーズです。
❗ ChatGPTで作るVBAの注意点
・ファイル名に使用禁止文字がある場合はエラー
→ ChatGPTに「禁止文字を自動除去して」と依頼すると改善されます。
・フォルダ内のサブフォルダは標準コードでは取得されない
→ 再帰処理が必要な場合はChatGPTに追加依頼が必要です。
・日本語やスペースを含むパスも動作するよう明記する
→ ChatGPTがUnicode対応コードを生成してくれます。
・ファイルロック中のファイルはリネームできない
→ UiPathや別プロセスと並行するとき注意が必要です。
❗ UiPath・RPAと組み合わせると極めて強力
ファイル名整形は、RPA処理の前段階として必須です。
例:
- ChatGPT+VBAでリネーム
- UiPathでファイルを移動・分類
- Power Automateで通知
- Excel集計処理へ連携
こうした構成は現場で非常に多く使われています。
ChatGPTが生成するVBAにより「前処理の品質が安定し、RPA全体のエラー率が下がる」というメリットもあります。
✅ まとめ:ChatGPTを使えばファイル名取得・リネームVBAは誰でも作れる
ChatGPTはファイル操作が得意なため、フォルダ内のファイル名取得やリネームVBAは非常に短時間で作成できます。
- Dir関数やNameステートメントの知識がなくてもマクロ化できる
- ファイル名一覧・拡張子・作成日などの出力も簡単
- 日付付与・置換・枝番付与など複雑なリネームも可能
- ChatGPTに「自然文」で指示するだけで高度なコードが完成
- UiPathなどRPAと組み合わせると自動化の幅が広がる
大量ファイルの整理に悩んでいる方は、ぜひChatGPTを活用して、
ファイル操作や名前管理の自動化へ一歩進んでみてください。