Excelを OneDriveやSharePoint で共有すると、他のユーザーと同じデータを同時に編集 できます。
しかし、通常のフィルターを使うと、適用したフィルターが他のユーザーにも影響してしまう ことがあります。
本記事では、共有のExcelファイルで、フィルターを自分だけに適用する方法(シートビューの活用) を解説します。
目次
共有Excelでフィルターを自分だけに適用するには?
共有Excelファイルで作業しているとき、「フィルターをかけたいけれど、他の人に影響を与えたくない」と感じたことはありませんか?実は、従来のフィルターを使ってしまうと、その設定がブック全体に反映されてしまうため、他の人の表示にも影響を与えてしまいます。ここでは、その問題点と解決策としての「シートビュー」について解説します。

・ 通常のフィルターの問題点
通常、Excelで「フィルター」を設定すると、その変更はブック全体に影響を与えます。つまり、他のユーザーが表示している内容まで変わってしまうということです。
📌 例:通常のフィルターで起こる問題
ユーザーAが「東京」のデータだけを抽出するためにフィルターを設定
同じファイルを開いたユーザーBの画面にもそのフィルターが反映
→ ユーザーBは「東京」以外のデータが見えず、作業に支障が出る!
【共有のExcelでフィルターを自分だけに適用するには?】
共有Excelファイルで作業しているとき、「フィルターをかけたいけれど、他の人に影響を与えたくない」と感じたことはありませんか?実は、従来のフィルターを使ってしまうと、その設定がブック全体に反映されてしまうため、他の人の表示にも影響を与えてしまいます。ここでは、その問題点と解決策としての「シートビュー」について解説します。

・ 解決策:「シートビュー」を使う
この問題を解消するためにおすすめなのが、**Excelの「シートビュー」**という機能です。
「シートビュー」とは?
自分専用の表示設定(フィルターや並べ替え)を作成し、他のユーザーに影響を与えずに適用できる機能です。Microsoft 365の共有ブックやOneDrive上のファイルで特に威力を発揮します。
| 方法 | 他のユーザーに影響 | 設定の保持 | 並べ替えも可能 |
|---|---|---|---|
| 通常のフィルター | あり | なし | 可能 |
| シートビュー | なし(おすすめ) | あり | 可能 |
上の表からも分かる通り、「シートビュー」を使えば、他の人に迷惑をかけず、自分だけの表示を自由に管理することができます。特に共同作業の多い業務環境では、ぜひ積極的に活用しましょう。
【Excel】「シートビュー」とは?特徴・活用方法・解除方法とは
✅シートビューを使ってフィルターを自分だけに適用する方法
共有Excelファイルで作業していると、他のユーザーのフィルター設定に影響を受けることがあります。
そんなときに便利なのが、「シートビュー」という機能です。自分だけのフィルターや並べ替えを適用できるため、他の人の作業を邪魔せずに自分の表示をカスタマイズできます。
✅ シートビューを新しく作成してフィルターを適用する
シートビューを使えば、自分専用のフィルター設定を他のユーザーに影響を与えずに保存・使用できます。
📌 手順
- 共有ファイルを開く
- 「表示」タブをクリック
- 「シートビュー」→「新しいシートビュー」を選択
- 好きなフィルターや並べ替えを設定
- 「シートビュー」の「保存」をクリック
- 表示される「ビュー名」を入力して保存
✅ 結果
他の人には影響せず、自分だけの表示設定を簡単に適用できます。
✅ 保存したシートビューを呼び出す方法
一度保存したシートビューは、いつでも再利用できます。
📌 手順
- 「表示」タブをクリック
- 「シートビュー」のドロップダウンを開く
- 表示された一覧から使用したいビューを選択
✅ 結果
保存しておいたフィルターや並べ替え設定がそのまま適用されます。
✅「既定のビュー」として設定する
毎回同じフィルター状態で作業したい場合は、「既定のビュー」に設定することで自動適用できます。
📌 手順
- 「表示」タブ →「シートビュー」
- 保存されたビューの横にある「…(その他オプション)」をクリック
- 「既定のビューとして設定」を選択
✅ 結果
次回以降、Excelファイルを開いたときに自動でそのビューが適用されます。
【Excel】「#N/A」を判定する方法|エラー管理と資料の整え方を徹底解説
✅ シートビューを使った作業効率アップの活用例
「シートビュー」は、共有ファイルでもユーザーごとに最適な作業環境を整えるのに最適です。
| 活用シーン | 使い方の例 |
|---|---|
| 複数ユーザーによる同時作業 | ユーザーごとに異なるフィルターを適用して作業干渉を回避 |
| 特定データの抽出・分析 | 一時的にフィルターで絞り込み、作業後に解除 |
| 並べ替えが頻繁に必要な作業 | 他のユーザーに影響を与えずに、自分専用の並べ替えを設定 |
✅ 結果
複数人が関わる作業でも、互いに影響を与えずスムーズに業務を進めることができ、全体の作業効率が大きく向上します。
【Excel】シートビューの「一時ビュー」とは?機能と活用方法とは
シートビューが使えない場合の対処法
シートビューが 「使えない」「ボタンが押せない」 というトラブルが発生することがあります。
✅ シートビューが使えない主な原因と解決策
| 原因 | 症状 | 解決策 |
|---|---|---|
| ローカルファイルで開いている | シートビューのボタンが押せない | OneDriveまたはSharePointに保存する |
| ブックが共有されていない | シートビューのオプションが表示されない | ファイルを共有モードにする |
| Excelのバージョンが古い | シートビューの機能が見つからない | Microsoft 365 の最新バージョンに更新 |
| シートが保護されている | シートビューが適用できない | 「校閲」→「シートの保護の解除」 |
| ファイルが「保護ビュー」で開かれている | シートビューが適用できない | 「編集を有効にする」をクリック |
| 他のユーザーが編集中 | シートビューがロックされている | Excelを再起動する |
✅ シートビューが使えない場合は、これらの対策を試そう!
まとめ
Excelの 「シートビュー」 を利用すれば、他のユーザーに影響を与えずに、自分専用のフィルターや並べ替えを適用可能 になります。【Excel】シートビューの使い方
📌 共有Excelでフィルターを自分だけに適用する方法まとめ
| 操作 | 手順 |
|---|---|
| シートビューを作成 | 「表示」タブ →「新しいシートビュー」 |
| 保存したビューを適用 | 「表示」タブ →「シートビュー」→選択 |
| 既定のビューとして設定 | 「シートビュー」のオプションから設定 |
| シートビューを解除 | 「表示」タブ →「終了」 |
| シートビューを削除 | 「表示」タブ →「現在のビューを削除」 |
📌 どの方法を選べばいい?
✔ 自分専用のフィルターを使いたい → 「新しいシートビューを作成」
✔ 以前のフィルターを再利用したい → 「保存したシートビューを適用」
✔ 毎回同じビューを使いたい → 「既定のビューに設定」
✔ 解除したい → 「終了」をクリック