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【Excel】非表示を解除する方法|行・列・シート・フィルターの完全ガイド

Excelで作業していて「データが消えた」「行や列が見えない」と焦った経験はありませんか?
それは、データが削除されたのではなく、非表示(Hidden)になっているだけかもしれません。

Excelでは「行」「列」「シート」「フィルター」など、複数のレベルで非表示設定が可能です。
この記事では、それぞれの非表示を一括解除する方法から、再表示できないときの原因と対処法までを徹底解説します。

初心者から実務担当者まで、この記事を読めば「非表示解除」の操作を完全にマスターできます。

目次

✅ Excelの「非表示」とは?仕組みを理解しよう

Excelの「非表示」は、データを削除するのではなく、見えなくするだけの設定です。
行・列・シート・フィルターなどを隠すことで、作業中の見やすさを保つことができます。

しかし、うっかり非表示にしたまま忘れると、
「データが消えた」「印刷されない」といったトラブルの原因にもなります。

まずは、非表示が使われる主な場面を確認しておきましょう。

・非表示が使われる代表的なケース

  • 一時的に不要な行や列を隠す
  • 内部計算用のデータを見せないようにする
  • 他人に見せたくないシートを隠す
  • フィルターで特定条件のみを表示する

非表示は便利な整理機能ですが、解除方法を知っておかないとトラブルに発展します。


✅ 【行】を非表示解除する方法

・手順①:非表示の前後を選択して再表示

  1. 非表示の前後の行番号を選択。
    例:7〜8行が非表示なら、6行と9行を選択。
  2. 右クリック → 「再表示」をクリック。

これで、隠れていた行が再び表示されます。


・手順②:リボンメニューから操作

  1. 「ホーム」タブをクリック。
  2. 「セル」グループの「書式」→「表示/非表示」→「行の再表示」を選択。

複数の行をまとめて解除したい場合に便利です。


・手順③:ショートカットキーを使う

  • 非表示にする:Ctrl + 9
  • 再表示する:Ctrl + Shift + 9

Ctrl + A → Ctrl + Shift + 9とすれば、シート内のすべての行を一括で再表示できます。

参考:【Excel】隠れている行を一気に表示する方法|再表示できない原因と解決策も徹底解説


✅ 【列】を非表示解除する方法

・手順①:非表示の前後列を選択して再表示

  1. 非表示の両端の列を選択。
    例:C列〜E列が非表示なら、B列とF列を選択。
  2. 右クリック → 「再表示」をクリック。

・手順②:リボンメニューから再表示

  1. 「ホーム」→「書式」→「表示/非表示」→「列の再表示」。
  2. これで選択範囲の非表示列が再表示されます。

・手順③:ショートカットキーで再表示

  • 非表示にする:Ctrl + 0
  • 再表示する:Ctrl + Shift + 0

※Windows 10/11 では、一部設定で「Ctrl + Shift + 0」が無効化されている場合があります。
その場合は右クリック操作を使用しましょう。

参考:【Excel】列の折りたたみを解除する方法|正しく戻せない原因と対処法も徹底解説


✅ 【シート】を非表示解除する方法

・手順①:シート見出しを右クリック

  1. 画面下のシート見出し部分で右クリック。
  2. 「再表示」を選択。
  3. 表示したいシート名をクリックしてOK。

これで、非表示になっていたシートが再び見えるようになります。


・手順②:複数シートを順番に再表示

残念ながらExcelでは「すべてのシートを一括再表示」する機能はありません。
1つずつ手動で再表示する必要があります。

ただし、非表示シートが多い場合は、VBAマクロを利用すれば一括表示も可能です。
(今回は標準機能に絞るため詳細は割愛します)


✅ 【フィルター】による非表示を解除する方法

Excelの「オートフィルター」でデータを絞り込むと、
条件に合わない行は自動的に非表示になります。

・解除方法:

  1. 「データ」タブ → 「フィルター」をクリック。
    または「Ctrl + Shift + L」でもOK。
  2. すべてのフィルター条件が解除され、全データが再表示されます。

もし特定の列だけ解除したい場合は、その列の▼マークから「すべて選択」にチェックを入れましょう。


✅ 非表示解除しても表示されないときの原因と対処法

再表示を試しても、行や列が出てこないときは次の原因が考えられます。


・原因①:行や列の「高さ」「幅」が0になっている

非表示ではなく、高さ(または幅)が0になっている状態です。

対処法:

  1. 行または列の前後を選択。
  2. 「ホーム」→「書式」→「行の高さ(列の幅)」をクリック。
  3. 適正な数値(例:15や8.43など)を入力。

これで、再び正しいサイズで表示されます。


・原因②:シートが保護されている

保護されたシートでは、非表示解除ができません。

対処法:

  1. 「校閲」タブ → 「シート保護の解除」。
  2. パスワードが設定されている場合は入力。
  3. 解除後に再度「行/列の再表示」を実行。

・原因③:折りたたみ(グループ化)機能を使用している

非表示ではなく、「+/-」マークで折りたたまれているケースもあります。

対処法:

  1. 左端または上部にある「+」をクリックして展開。
  2. すべて展開する場合は「データ」タブ →「アウトライン」→「詳細の表示」を選択。

・原因④:フィルターが解除されていない

「再表示しても行が足りない」という場合は、フィルターの影響が残っています。
「データ」タブ → 「フィルター」をオフにすると、すべてのデータが再表示されます。

参考:【Excel】検索機能を付ける方法まとめ|関数・フィルター・検索ボックスで便利に使う


✅ すべての非表示を一気に解除する方法(総まとめ)

行・列・フィルター・シートなどが混在しているときは、
次のように一括で「全解除」するのが効率的です。

一括解除の流れ:

  1. Ctrl + Aでシート全体を選択。
  2. 「ホーム」→「書式」→「行の再表示」。
  3. 続けて「ホーム」→「書式」→「列の再表示」。
  4. 「データ」→「フィルター」をクリック(フィルター解除)。

これで、行・列・フィルターすべてをまとめて解除できます。




✅ 実務での活用例

・1. 社内共有ファイルの確認時

他の担当者が一部列を非表示にしていることがあります。
誤解を防ぐために、閲覧前に「すべて再表示」で全データを確認するのがおすすめです。


・2. 印刷前の確認

印刷範囲内に非表示部分があると、資料が欠けて出力されることがあります。
印刷前には「Ctrl + A → 行/列再表示」で全体をチェックしましょう。


・3. RPA・マクロ実行前

UiPathやPower AutomateなどのRPAでExcelを扱う場合、
非表示のままだとデータが読み取れないことがあります。

自動処理の安定性を高めるために、
RPA開始前に「すべての非表示を解除する」工程を入れておくと安全です。


✅ 非表示解除後に確認しておきたいこと

非表示を解除したあとに確認すべき3つのポイントを覚えておきましょう。

確認項目内容
行・列のサイズ高さや幅が極端に狭くなっていないか
印刷範囲非表示解除により余分な範囲が印刷対象になっていないか
数式・参照非表示中に数式がずれていないか

これらを確認しておくことで、再表示後のトラブルを防げます。


✅ 非表示の再発を防ぐコツ

・1. 非表示にした箇所をメモしておく

どの行・列を非表示にしたのか、コメントやメモに残しておくと便利です。
共有ファイルでは特に重要です。


・2. グループ化を活用する

何度も非表示/解除を繰り返す場合は、「グループ化」機能を使うと効率的です。
「+/-」ボタンで簡単に開閉できるため、頻繁な作業に向いています。


・3. シート保護を併用する

非表示列を他の人に解除されたくない場合は、シート保護を設定します。
「校閲」→「シート保護」→パスワード設定で安全に管理できます。


✅ RPA・自動化との相性:非表示解除は安定処理のカギ

RPAがExcelデータを扱うとき、非表示の行や列はスキャン対象外になることがあります。
そのため、次のような流れで処理を組むと安定します。

  1. 処理開始前に「行・列・フィルターの非表示をすべて解除」
  2. データ操作(読み取り・書き込み)を実行
  3. 必要に応じて再び非表示に戻す

こうした自動化の前処理を意識することで、RPA処理の成功率が格段に向上します。


✅ まとめ:Excelの非表示解除で「見えないデータ」を取り戻そう

  • 行や列が見えないのは「非表示」状態の可能性が高い
  • 「ホーム」→「書式」→「再表示」で簡単に解除できる
  • 一括解除は「Ctrl + A」+「行/列の再表示」が最速
  • 再表示されないときは「高さ0」「シート保護」「折りたたみ」「フィルター」を確認
  • 再表示後は、印刷範囲・数式・幅などをチェック
  • RPAや共有作業前にも「全解除」でデータ整合性を保つ

Excelの非表示解除を正しく理解すれば、
「消えたデータが戻らない」といった不安はもうありません。

見えないデータを確実に管理して、
ストレスのないスマートなExcel作業を実現しましょう。

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