Excel VBAを利用してシート全体のデータをコピーし、新しいシートに値のみを転記するプロセスは、データを安全に保持しつつ整理する際に非常に役立ちます。
シート全体をコピーして新しいシートに値を貼り付ける方法
1: シートのコピー
コピーするシートを新しいシートとして完全にコピーします。これにはCopyメソッドを使用し、新しいワークブックにシートをコピーすることもできます。【VBA】シートのコピーを自動化(AddメソッドとCopyメソッド)
Sub CopySheetAndPasteValues()
Dim sourceWs As Worksheet
Set sourceWs = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
' シートを新しいシートとしてコピー
sourceWs.Copy After:=ThisWorkbook.Sheets(ThisWorkbook.Sheets.Count)
Dim newWs As Worksheet
Set newWs = ThisWorkbook.Sheets(ThisWorkbook.Sheets.Count)
2: 値のみを貼り付け
コピーされたシートのセルに含まれる数式や書式ではなく、値のみを保持するために、コピーしたシート全体の値のみを貼り付けします。【VBA】Excel VBAのPasteSpecialメソッドの活用方法
' コピーされたシートの全セルの値を値のみで貼り付け
With newWs.Cells
.Copy
.PasteSpecial Paste:=xlPasteValues
End With
Application.CutCopyMode = False
End Sub
3: 名前の変更と整理
コピーされたシートの名前を変更し、必要に応じてさらに整理します。
newWs.Name = "CopiedValuesOnly"
■特徴と利点
- データの完全性
シート全体をコピーすることで、元のデータのレイアウトや構造を保持しながら新しいシートに転写できます。 - 操作の単純化
ワークフローを自動化し、繰り返し行われるデータ管理タスクを簡単にします。 - 安全性の向上
元のデータを直接編集することなく、新しいシートでのみ作業を行うため、誤操作によるデータ損失のリスクを減らします。
まとめ
Excel VBAを使用してシート全体をコピーし、新しいシートに値のみを貼り付ける方法は、データの整理、アーカイブ、またはレポート作成の際に非常に便利です。このプロセスを活用することで、データの整合性を保ちつつ、効率的かつ安全に作業を行うことが可能です。