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【Excel】掛け算・足し算と「かっこ」の正しい使い方|順序を間違えないための基本ルール

Excelで計算式を作成する際、「掛け算や足し算の順番が変になってしまう」「思った通りに計算できない」と困った経験はありませんか?
その原因の多くは、計算式の中の“かっこ”の使い方と演算の優先順位にあります。

特に、足し算と掛け算が混在する式では、かっこの有無で答えが大きく変わってしまうことも少なくありません。

この記事では、Excel初心者の方に向けて、掛け算・足し算・かっこの正しい使い方や順序のルール、よくあるミスの対処法までをわかりやすく解説します。

なぜ「かっこ」の使い方が重要なのか?

Excelに限らず、計算式では「演算の優先順位」が決まっています。
この順序を理解せずに式を入力すると、意図しない結果になることがあります。
特に、掛け算と足し算が混在する場合は、見た目の順番と実際の計算順が異なるため、初心者が最もつまずきやすいポイントです。
一見シンプルな式でも、かっこの有無によって結果が大きく変わるケースは珍しくありません。
また、計算結果が間違っていてもエラーにならないため、気づかずに使い続けてしまうリスクもあります。
実務ではこのようなミスが集計結果や金額の誤りにつながることもあり、注意が必要です。
ここを正しく理解しておくことで、意図した通りの計算式を組めるようになります。

・Excelにおける基本的な演算の優先順位

優先順位演算子内容
1位()かっこ(括弧)内の式
2位^累乗(べき乗)
3位* /掛け算・割り算
4位+ -足し算・引き算

つまり、何も指定しなければ掛け算が足し算より先に計算されます。

計算結果がおかしい場合は、「掛け算ができない」「計算されない」といった別の原因が隠れているケースもあります。よくあるトラブルの原因と対処法については、こちらで詳しく解説しています。
→ 【Excel】【完全解決】掛け算ができない?原因と対処法を徹底解説|初心者向けトラブル対策ガイド


かっこを使わない場合の例

=100+50*2

この式は、「50×2 = 100 → 100+100 = 200」ではなく、「50×2 = 100 → 100+100 = 200」
ではなく、以下のように計算されます:

50×2 = 100 → 100 + 100 = 200ではなく、
50×2 = 100 → 100 + 100 = 200

いえ、正確には:

50×2 = 100 → 100 + 100 = 200 → 実は 「100 + (50 × 2) = 100 + 100 = 200」

つまり掛け算が先に処理されてしまうため、
100 + 50 × 2 = 100 + 100 = 200
となるのです。


かっこを使った正しい書き方

意図的に「100+50」を先に計算したい場合は、以下のようにかっこを使う必要があります。

=(100+50)*2

この場合:

(100+50) = 150 → 150×2 = 300

と、期待通りの計算になります。


Excelで「かっこ」を使った演算の例と違い

計算式結果計算の順番
=100+50*2200掛け算が先(50×2)→100+100
=(100+50)*2300かっこの中を先に計算→150×2

ポイント:

  • かっこは最優先で計算されます。
  • 意図通りの順序で計算したい場合は、迷わずかっこで明示するのが安全です。

掛け算の基本操作や一括計算の方法をしっかり理解しておきたい方は、こちらもあわせて確認しておくとより理解が深まります。
→ 【Excel】掛け算をまとめて行う方法|初心者にもできる一括計算テクニックと関数活用術


■ 実務でありがちな使用例

例1:合計後に掛け算したい(例:税込価格の計算)

=(商品価格 + 手数料) * 消費税

例2:掛け算後に合計したい(例:単価×数量の合計)

=単価1×数量1 + 単価2×数量2 + ...

→ こちらは掛け算が先に計算されるため、かっこが不要なケースも多いですが、意図を明確にするためにかっこを使うと安心です。


■ 関数と組み合わせるときの注意点

関数と計算を組み合わせるときも、かっこの使い方を間違えると予期しない結果になります。
特にSUMやIFなどの関数は、「どこまでを計算対象にするか」によって結果が大きく変わります。
一見正しく見える式でも、かっこの位置が違うだけでまったく異なる計算になるケースは非常に多いです。
また、関数の中に計算式を入れるのか、それとも外で計算するのかによっても意味が変わります。
ここを曖昧にしたまま使っていると、気づかないうちに計算ミスをしてしまう可能性があります。
実務では「とりあえず動いているからOK」と判断されがちですが、その状態が最も危険です。
このあと紹介するポイントを押さえておくことで、関数と計算を正しく組み合わせられるようになります。

例:SUM関数と掛け算を組み合わせる

❌ よくある間違い:

=SUM(A1+A2)*B1

→ 実際は「(A1+A2)をSUMしたあとB1を掛ける」
この場合はSUM関数が不要です。

✅ 正しい例:

=(A1+A2)*B1

または、複数項目に掛け算してから合計したいときは、SUMPRODUCT関数を使います。

SUM関数と掛け算を組み合わせる場合は、計算の順序だけでなく「関数の使い方」も重要になります。基本からしっかり理解したい方は、こちらも参考にしてみてください。
【Excel】掛け算とSUM関数を正しく使う方法|表計算の基本と応用をわかりやすく解説


・SUMPRODUCT関数の例

A列:単価B列:数量
1003
2002
=SUMPRODUCT(A2:A3, B2:B3)

→ 100×3 + 200×2 = 700


■よくある「かっこ」ミスとエラー例

ミスエラー内容対処法
かっこが片方しかない#NAME?や構文エラー閉じかっこ「)」が抜けていないか確認
演算順を考慮していない計算結果が想定外意図した順番で計算されるように、かっこで明示
関数の中で計算式が不正#VALUE!関数の引数に正しい数式とデータ型を指定する

かっこを活用する便利な応用テクニック

応用1:加重平均を求める

=SUMPRODUCT(A2:A5, B2:B5) / SUM(B2:B5)
  • A列:評価点
  • B列:重み

応用2:割引価格の計算

=(定価 - 割引額) * 消費税率

=(A2 - B2) * C2


■ショートカット・入力補助のポイント

  • Shift + 9:かっこ「(」入力
  • Shift + 0:かっこ「)」入力
  • 数式バーで括弧が合っているかは、カーソルを置くと対応する括弧が強調表示される

■よくある質問(FAQ)

Q. Excelで掛け算と足し算が混在したとき、かっこがないとどうなりますか?

→ Excelは掛け算(*)を優先して計算します。順序を変更したいときは必ず「()」を使いましょう。


Q. 「=100+50*2」ではなく、「=(100+50)*2」にする意味は?

→ 後者は「150×2 = 300」になります。**かっこを使うことで「加算を先に計算させる」**意図を明示できます。


Q. 関数の中で計算するときも、かっこを使った方がいいですか?

→ はい。**SUM、IF、PRODUCTなどの関数内でもかっこは有効に使えます。**式を明確にし、誤解を防げます。


■まとめ|掛け算と足し算の順番は「かっこ」でコントロールしよう

Excelでは、演算子の優先順位に従って自動的に計算されますが、それだけに思わぬ計算ミスが起きやすいのも事実です。


・ 本記事のポイントまとめ

内容解説
演算子の優先順位掛け算(*)は足し算(+)より先に計算される
意図を変えるにはかっこ(100+50)*2 のようにかっこで明示
関数と併用時も注意SUM、IFなどとの組み合わせでもかっこで順序管理
よくあるミスかっこの片方抜け・不要なSUM関数などに注意

「かっこ」を正しく使うことは、Excelでの計算式作成の第一歩です。
初心者の方も、ぜひ本記事を参考に、「掛け算」「足し算」「かっこ」のルールを身につけて、より正確で効率的なExcel操作を実現しましょう。

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