Excel を扱っていると、「ZIPで送ってください」「フォルダを圧縮してください」「アーカイブを解凍して中身を確認してください」など、“ZIP”や“アーカイブ”という言葉を耳にすることが多くあります。しかし、次のような疑問を持ったまま使っている方も少なくありません。
- ZIPって何?
- アーカイブとZIPの違いは?
- なぜExcelファイルをZIPにするの?
- パスワード付きZIPとは?
- 圧縮したのにサイズがあまり変わらない理由は?
ZIPの仕組みを理解しておくと、ファイル送付・データ管理・バックアップ・業務の効率化に大きく役立ちます。本記事では “ZIP・アーカイブとは何か”をExcelユーザーにも分かりやすく解説 し、圧縮のメリット、手順、注意点、実務での使い方、RPAでの扱われ方まで徹底的にまとめています。
目次
- ✅ ZIP・アーカイブとは?(Excelユーザーのための基本概念)
- ✅ ZIP の特徴(なぜ多くの業務で使われるのか)
- ・ファイル容量を小さくできる
- ・複数ファイルを“ひとまとめ”にできる
- ・セキュリティを強化できる
- ・ほぼすべてのOSが標準対応
- ・Excelファイルを安全に共有できる
- ✅ アーカイブとの違い(概念を整理)
- ・アーカイブの例
- ・ZIPは「圧縮+アーカイブ」を同時に行う
- ✅ ZIPファイルの中身はどうなっている?(仕組みを理解する)
- ・① アーカイブ(まとめる)
- ・② 圧縮(小さくする)
- ・ZIP化しても“元のファイルは壊れない”
- ✅ ExcelファイルはZIPで圧縮するとどうなる?
- ・Excelの内部構造はZIPになっている
- ・圧縮率はそこまで高くならない理由
- ・それでもZIPにするメリット
- ✅ ZIPの作り方(Windows標準機能で簡単にできる)
- ・ファイル・フォルダをZIP圧縮する手順
- ・複数ファイルを一度に圧縮する場合
- ✅ ZIPの解凍(展開)方法
- ・ZIP を展開する手順
- ✅ ZIP化する際の注意点(Excelユーザーが理解すべき)
- ・ファイル名に日本語を使いすぎると、他の環境で開けない場合がある
- ・パスワードZIPは非推奨になる場面もある
- ・ExcelファイルはZIP化してもあまり軽くならない
- ・ZIP展開前のファイルを直接編集しない
- ✅ ZIP が実務で使われる理由(業務シーン別)
- ・メール添付サイズに収めるため
- ・フォルダごとまとめて送るため
- ・ファイル破損を防ぐため
- ・保管・バックアップがしやすい
- ✅ RPA(UiPath)とZIPの関係(自動化では重要項目)
- ・ダウンロードしたZIPを自動で展開
- ・複数ファイルをまとめてZIP化して送信
- ・システム連携で ZIP 配布される帳票を展開
- ・データ量の多いログを ZIP 保管
- ✅ まとめ:ZIP・アーカイブは“安全かつ効率的にファイルを扱うための基本技術”
✅ ZIP・アーカイブとは?(Excelユーザーのための基本概念)
ZIPとは、
複数のファイルやフォルダーを1つのファイルにまとめ、そのサイズを小さくできる圧縮形式
のことです。
そして アーカイブとは「複数のデータを1つにまとめたもの」全般の呼び方 です。
- ZIP → 圧縮方式の名前(形式のひとつ)
- アーカイブ → ファイルをまとめる処理全体の概念
つまり ZIP はアーカイブの一種であり、世界中で最も使われている圧縮形式です。
✅ ZIP の特徴(なぜ多くの業務で使われるのか)
ZIP が広く使われる理由には、以下の特徴があります。
・ファイル容量を小さくできる
メール添付の上限(10MB〜20MB)対策に便利。
・複数ファイルを“ひとまとめ”にできる
フォルダごと送れるので整理がしやすい。
・セキュリティを強化できる
パスワード付きZIPにすれば、機密文書の保護に役立つ。
・ほぼすべてのOSが標準対応
Windows / Mac / Linux / スマホ ほぼすべて開ける。
・Excelファイルを安全に共有できる
誤って複数ファイルをバラバラに送ってしまうミスを防げる。
参考:Zipファイルとは?意味・仕組み・作り方・開き方をわかりやすく解説
✅ アーカイブとの違い(概念を整理)
アーカイブとは“複数のファイルをまとめる”という広い概念で、圧縮を伴わない場合もあります。
・アーカイブの例
- ZIP(圧縮+アーカイブ)
- RAR(圧縮+アーカイブ)
- 7z(圧縮+アーカイブ)
- tar(アーカイブのみ、圧縮は別途 gzip などを利用)
・ZIPは「圧縮+アーカイブ」を同時に行う
これが最も分かりやすく、扱いやすいため普及しています。
参考:【Excel】ZIPファイルを埋め込む方法|資料管理・送付を効率化する完全ガイド
✅ ZIPファイルの中身はどうなっている?(仕組みを理解する)
ZIPファイルは、以下の2つの仕組みで構成されています。
・① アーカイブ(まとめる)
複数のファイル・フォルダを
階層構造を保ったまま1つにまとめる。
・② 圧縮(小さくする)
元のデータの規則性を検出し、
サイズを減らした状態で保存 します。
・ZIP化しても“元のファイルは壊れない”
圧縮を解くと、完全に元の状態に戻ります。
✅ ExcelファイルはZIPで圧縮するとどうなる?
実は Excel の .xlsx 形式の正体は ZIP構造のファイル です。
・Excelの内部構造はZIPになっている
ためしに Excel ファイルの拡張子を .zip に変えると
内部フォルダを見ることができます。
・圧縮率はそこまで高くならない理由
ExcelがすでにZIPベースで作られているため、
追加でZIP圧縮しても 大幅には小さくならない 場合があります。
・それでもZIPにするメリット
- 複数ファイルをまとめられる
- パスワード保護ができる
- ファイル破損リスクを軽減できる
- 送付ミスを防げる
データ送付時の“事故防止”が最大の利点です。
✅ ZIPの作り方(Windows標準機能で簡単にできる)
・ファイル・フォルダをZIP圧縮する手順
- 圧縮したいファイルまたはフォルダを右クリック
2.「送る」→「圧縮(zip形式)フォルダー」をクリック - ZIPファイルが作成される
これだけで完了します。
・複数ファイルを一度に圧縮する場合
- 複数ファイルを選択
- 右クリック → 圧縮
フォルダに入れなくても ZIP でまとめられます。
✅ ZIPの解凍(展開)方法
・ZIP を展開する手順
- ZIPファイルを右クリック
2.「すべて展開」をクリック - 展開先フォルダを選ぶ
4.「展開」を押す
ZIPは“閲覧モード”でも開けますが、
編集する場合は必ず展開が必要 です。
✅ ZIP化する際の注意点(Excelユーザーが理解すべき)
・ファイル名に日本語を使いすぎると、他の環境で開けない場合がある
海外のシステムでは文字化けすることがある。
・パスワードZIPは非推奨になる場面もある
一部のセキュリティガイドラインでは、
「パスワード付きZIP(通称:PPAP)」が禁止される傾向があります。
・ExcelファイルはZIP化してもあまり軽くならない
圧縮効果が少ないため、
画像の削除や「名前を付けて保存」で軽量化する方が効果的。
・ZIP展開前のファイルを直接編集しない
ZIPの中身を開いて編集すると、保存されない場合がある。
✅ ZIP が実務で使われる理由(業務シーン別)
・メール添付サイズに収めるため
大量のExcelファイルをそのまま送れない場合が多い。
・フォルダごとまとめて送るため
レポート・資料一式を整理して相手に渡せる。
・ファイル破損を防ぐため
ZIP化すると転送時のファイルエラーを減らせる。
・保管・バックアップがしやすい
年度別・案件別にまとめて保存すると管理が楽。
✅ RPA(UiPath)とZIPの関係(自動化では重要項目)
RPAでは ZIP の扱いが非常に多く、次のような処理で使われます。
・ダウンロードしたZIPを自動で展開
UiPathの「解凍」アクティビティで自動処理できる。
・複数ファイルをまとめてZIP化して送信
メール自動送信ワークフローでよく使われる。
・システム連携で ZIP 配布される帳票を展開
ECサイトや基幹システムで大量データがZIP提供されるケースが多い。
・データ量の多いログを ZIP 保管
RPA処理のログをZIP圧縮して保存することで、
サーバー容量を大幅に削減できる。
✅ まとめ:ZIP・アーカイブは“安全かつ効率的にファイルを扱うための基本技術”
- ZIPは「圧縮+まとめる」万能形式
- アーカイブは“まとめる処理”全体の概念
- ExcelファイルはZIPベースの構造
- 複数ファイルを安全に共有・保管できる
- 圧縮しすぎるとトラブルになる場合もある
- パスワードZIPは使いどころを見極める必要あり
- RPAではZIP展開・圧縮の自動化がよく使われる
Excel業務では、データ送付・保管・整理の場面で ZIP は欠かせない存在です。
ZIPの仕組みを理解し、安全・効率的にファイル管理を行えるようになりましょう。