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【Excel】開発タブが追加できない?原因と解決策をわかりやすく解説

Excelで業務効率化を進めたいと考えたとき、「マクロを使って自動化したい」「VBAを編集したい」と思う方は多いでしょう。そんなときに必須となるのが「開発タブ」です。

開発タブは、マクロやVBA、フォームコントロールなどの機能がまとまっている上級者向けの操作パネルで、通常のリボンには初期状態で表示されていません。そのため、設定から自分で表示させる必要があります。

しかし、いざ開発タブを表示しようとしても、「そもそも追加できない」「表示されない」というトラブルに直面する人が少なくありません。

本記事では、Excelの開発タブが追加できない原因と、その解決方法をステップごとに解説します。初心者でもわかるように画面操作を交えながら説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

✅ まず確認!Excelで開発タブを表示させる基本手順

開発タブは、以下の操作で追加できます(Windows版の操作)。

・開発タブの表示方法

  1. Excelを開く
  2. 上部の「ファイル」タブをクリック
  3. 左下の「オプション」をクリック
  4. 「リボンのユーザー設定」を開く
  5. 右側のリストで「開発」にチェックを入れる
  6. 「OK」を押して完了

これで、「ホーム」「挿入」などのタブの右端に「開発」タブが表示されるようになります。

【Excel】開発タブの使い方を初心者向けに解説|マクロ・VBA・フォームを活用して業務効率化!


✅ 開発タブが追加できない・チェックできないときの主な原因

上記の手順でも「開発」タブが表示されない」「チェック欄がグレーアウトしている」などの症状が出た場合、何らかの制限や設定が影響している可能性があります。ここでは、主な原因とその対策を紹介します。【Excel】【Mac版】開発タブを表示する方法|マクロ・VBAを使うための基本設定をわかりやすく解説


原因①:Excelがオンライン版(Excel for Web)を使用している

Excel Online(ブラウザ版)では開発タブの機能は使えません。

Microsoft 365などのサブスクリプションで提供されているWeb版Excelでは、マクロやVBAに関する機能は非対応となっており、開発タブ自体が存在しない仕様です。

対処法:

  • Excelのデスクトップ版を使用する必要があります。
  • Microsoft 365を契約している場合は、OfficeアプリをPCにインストールして、「Excel for Desktop」から開きましょう。

原因②:使用中のExcelが「Starter版」や機能制限版

一部のパソコンにプリインストールされている「Excel Starter」などのバージョンでは、開発タブやVBA機能が搭載されていないことがあります。

対処法:

  • Excelのバージョンを確認し、Standard版・Professional版・Microsoft 365版など、VBA対応版に切り替えましょう。
  • バージョン確認は「ファイル」→「アカウント」→「製品情報」から確認できます。

原因③:IT管理者による制限(会社PCの場合)

企業や組織で使用しているパソコンでは、IT部門によって機能が制限されている場合があります。特にセキュリティ対策の一環として、マクロや開発タブの利用を制限する設定が入っているケースもあります。

対処法:

  • システム管理者に「Excelの開発タブが表示できない」旨を相談して、制限を解除してもらえるか確認しましょう。
  • グループポリシーやレジストリ設定でマクロ機能そのものが無効化されている可能性もあります。

原因④:Excelがセーフモードで起動している

まれにExcelが「セーフモード」で起動していると、一部の機能が制限され、リボンのカスタマイズも無効になる場合があります。

セーフモードの確認と解除:

  1. Excelを終了
  2. Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」を開く
  3. excel /safe と入力して実行 → セーフモードで起動
  4. 通常モードで起動するには、パソコンを再起動し、excel だけで起動する

原因⑤:Excelの設定ファイルが破損している

まれに、ユーザー設定が破損していると、リボンのカスタマイズが正常に機能しないことがあります。

対処法:

  • Excelの「オプション」→「リボンのユーザー設定」で一度**リセット(すべてのカスタマイズをリセット)**を実行
  • それでも解決しない場合は、Officeの修復を試みる
    →「コントロールパネル」→「アプリと機能」→「Microsoft Office」→「変更」→「クイック修復」または「オンライン修復」

✅ 開発タブが表示されたらできること一覧

問題が解消して開発タブが表示されたら、以下のような操作が可能になります。【Excel】PDFを取り込む方法【データを活用するテクニック】

機能内容
マクロの記録操作を自動化する手順を記録できる
VBAエディタ起動自作のコードで処理をカスタマイズ
フォームの挿入ボタンやチェックボックスを追加
アドイン管理拡張機能をインストール・管理できる
セキュリティ設定マクロ実行制限のレベル変更

マクロを使った自動化やボタン操作の設置など、Excelをさらに便利に使うための第一歩となります。


■トラブルに備えて覚えておきたい「マクロが使えない場合の代替案」

もしどうしても開発タブが追加できない、またはマクロが使えない場合には、関数や既存機能を使った自動化で一部を代替することが可能です。

・例:ボタン操作の代わりに関数+IF文で処理分岐

  • =IF(B2="済", "✔", "") などで条件に応じた出力を自動化

・例:ピボットテーブルやフィルタで集計を自動化

  • マクロなしでも見た目・操作性に優れた資料を作成可能です

■まとめ|開発タブが表示されないときは「環境」と「設定」を確認しよう

Excelの開発タブは、マクロや自動化機能を使う上で欠かせないメニューですが、初期設定では非表示であり、環境によっては表示できないこともあります。


・ 開発タブが追加できないときのチェックリスト

チェック項目対処内容
Excelがオンライン版ではないか?デスクトップ版に切り替える
Excelのバージョンは?Starterや制限版では使えない
会社PCで管理制限がある?IT管理者に確認
セーフモードで起動していないか?通常モードで再起動
設定ファイルが壊れていないか?リセットまたはOffice修復を試す

これらのポイントを押さえて対処することで、多くのケースでExcelの開発タブを正常に追加・利用できるようになります。Excelの可能性を広げるためにも、開発タブの表示にぜひチャレンジしてみてください。

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